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モ1形

モ1形

 1945(昭和20)年5月の電車番号整理の際、モーターが4つある(1つあたりのモーターの出力が小さい)電車としてモ1〜9番を与えられたグループ。

 博多湾鉄道汽船の自社発注客車を電車化したもの、同じく電車として自社発注したもの、大阪電気軌道(現在の近畿日本鉄道)の旧車体を流用したものが含まれる。

 なお、編集の都合上関連があるグループもこのページに記載しています。

(1) 博多湾鉄道汽船自社発注元電車型客車グループ(モ1、モ2、モ14)


 博多湾鉄道汽船の自社発注車で、1925(大正14)年7月1日に宮地嶽まで開業した直後に電車型客車として製造されたグループ。モ10形に含まれるモ14についても編集の都合上こちらで記載する。

 1925(大正14)年9月に川崎造船所で製造された。客車当時はナハ1(モ1)、ナハ3(モ2)、ナハ2(モ14)という名称であった。

 1929(昭和4)年8月16日の電化時に合わせて、ウエスチングハウス社の電動機を用い電車化され、デハ1(モ1)、デハ3(モ2)、デハ2(モ14)となった。

 デハ2(モ14)は、1941年に41kw×4機から85kw×2機に変更されている。

 1942(昭和17)年に西鉄になった後の1945(昭和20)年に番号整理が行われ、博多湾鉄道汽船の「デハ」から西鉄の「モ」に変更された。電動機出力の小さいデハ1(モ1)、デハ3(モ2)はそれぞれモ1形となったが、電動機出力の大きいデハ2(モ14)はモ10形となっている。

 その後1958年にモ1が、1961年にモ2が鋼体化されている。モ1は元の車体から扉や窓ガラスを流用し、床下のトラスバーも残した作りであった。一方のモ2は日車標準型に近い近代的な形になっており、その後の宮地岳線木造車鋼体化の手本となったらしい。

 モ14もその後に鋼体化されている。

 モ1は1977(昭和52)年7月7日に廃車され、台車はク366に転用された。モ2は1979(昭和54)年3月28日に廃車された。モ14は1980(昭和55)年10月7日に廃車された。

車両の略史

名前 製造 電車化 番号整理 鋼体化 廃車
モ1 1924(大正13)〜1925(大正14)年(1925年9月?)
(旧ナハ1)
1929(昭和4)年
(旧デハ1)
1945(昭和20)年5月 1958(昭和33)年5月 1977(昭和52)年7月7日
モ2 1924(大正13)〜1925(大正14)年(1925年9月?)
(旧ナハ3)
1929(昭和4)年
(旧デハ3)
1945(昭和20)年5月 1961(昭和36)年1月 1979(昭和54)年3月28日
モ14 1924(大正13)〜1925(大正14)年(1925年9月?)
(旧ナハ2)
1929(昭和4)年
(旧デハ2)
1945(昭和20)年5月
(モ10形参照)
1961(昭和36)年1月 1980(昭和55)年10月7日

諸元

項目 モ1 モ2 モ14
車体 長さ 14738mm(ホイールベース2134mm)
2708mm
高さ mm
扉数(片側)
定員(座席)
制御方式
モーター出力 41kw×4 85kw×2(1941年〜)
ブレーキ方式
製造年 1925年9月(川崎造船所)
電車化年 1929年

(2) 博多湾鉄道汽船自社発注電車グループ(モ4、モ5、モ6、モ7、モ8、モ9)


 博多湾鉄道汽船の自社発注車で、1929(昭和4)年8月16日の電化時に合わせて電車として日本車輌で製造されたグループ。当時の番号はデハ4〜9。

 寸法的には小田急1100形とほぼ同一であり、同形車とされているらしい。

 1942(昭和17)年に西鉄になった後の1945(昭和20)年に番号整理が行われ、博多湾鉄道汽船の「デハ」から西鉄の「モ」に変更され、正面貫通扉の埋め込み、3扉→2扉化の改造が行われた。

 その後1978(昭和53)年5月30日にモ7が廃車になり、1980(昭和55)年9月22日にモ4が廃車になった。1981(昭和56)年12月1日には残りのモ5、モ6、モ8、モ9が廃車になっている。

 kitcheNからデハ4・モ5・モ9のエッチングによるNゲージ車体素材が発売され、ワンマイルがそれを基にした完成品(限定品)を発売している。

車両の略史

名前 製造 番号整理 廃車
モ4 1929(昭和4)年8月
(デハ4)
1945(昭和20)年5月
(モ4)
1980(昭和55)年9月22日
モ5 1929(昭和4)年8月
(デハ5)
1945(昭和20)年5月
(モ5)
1981(昭和56)年12月1日
モ6 1929(昭和4)年8月
(デハ6)
1945(昭和20)年5月
(モ6)
1981(昭和56)年12月1日
モ7 1929(昭和4)年8月
(デハ7)
1945(昭和20)年5月
(モ7)
1978(昭和53)年5月30日
モ8 1929(昭和4)年8月
(デハ8)
1945(昭和20)年5月
(モ8)
1981(昭和56)年12月1日
モ9 1929(昭和4)年8月
(デハ9)
1945(昭和20)年5月
(モ9)
1981(昭和56)年12月1日

諸元

項目 モ4(デハ4) モ5(デハ5) モ6(デハ6) モ7(デハ7) モ8(デハ8) モ9(デハ9)
車体 長さ 15248mm
2730mm
高さ mm
扉数(片側) 3扉→2扉
定員(座席)
制御方式
モーター出力
ブレーキ方式
製造年 1929(昭和4)年8月(日本車輌)

(3) 元大阪電気軌道旧車体流用グループ(モ3)

 ク50形にあるク52(2代目)を参照のこと。


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