Home備忘録ひとつまえにもどる<<>>


チラシの裏 2019年7月


2019年7月31日(水)[]

 今日は泊まり仕事。4月から入るようになった現場です。

 ストレス理論を唱えたセリエ(Hans Selye,1907.1.26-1982.10.16)は、適度のストレスは必要であると考えていました(参照)。最適なストレス状態の事をオプティマル・ストレス(optimal stress)と呼ぶそうです(参照)。

 今回の現場は、色々難しい部分がある所です。それでも徐々にレギュラー化してきていて、少しずつ慣れてきました。最適なストレス状態と呼ぶにはまだまだですが、少しでもそれに近づけないと身が持ちません。

 今週末は公認心理師試験日。まず遅刻せずに会場に行けるのか心配ですが、合格しなければまた1年間ストレッサーですね。嫌だ嫌だ。


2019年7月30日(火)[]

 今日も仕事の後にマクドナルドへ。今日のうちに過去問を終えたかったので、今日は過去問の解答のみやりました。

 僕の行ったマクドナルドは「学生の勉強禁止」と掲示してあるのですが、今日は店員さんが声かけをして勉強している学生さんらしい人を追い出していました。

 なんか居心地悪いですが、仕事の都合で試験日までの間にマクドナルドで勉強する機会はもうなさそうです。少なくとも明日以降は11ヶ月位行くことはないでしょう。

 ありがとう。さようなら。マクドナルド。


2019年7月29日(月)[]

 今日も仕事の後にマクドナルドへ。

 今日もあちこち調べながら過去問をやりました。

 マクドナルドはWi-Fiに接続して60分経つと切断されるので、勉強時間の目安になります。

 なぜかまだ大学生が大量に勉強しています。福岡大学は夏休みが短いのでしょうか?


2019年7月28日(日)[]

 図書館に勉強に行きました。

 過去問を解きながら、疑問点を調べました。無料Wi-Fiがあるので調べやすいです。

 もっと早くやってれば、効率的だったのかもしれません。

 まあ、それだとモチベーション維持できなかったかも。


2019年7月27日(土)[]

 公認心理師試験の会場である筑紫女学園大学まで下見に行って来ました。とりあえず駐輪場はあったのでひと安心。帰りに太宰府天満宮に寄っておみくじを引いてきました。数十年ぶりの大吉でした。

 帰ってからは町内会のお祭りのごみ係をして、少し過去問をしました。前回前々回に間違えたところの解説を作ったので、解答率はやや上がっていました。まあ、この問題は絶対に出ないわけだが(^_^;)

 先日、SDカードリーダーが軒並みカードを認識しなくなったので、ダイソーで新しいのを買いました。

 すると今日は、タブレットの内蔵カードリーダーがカードを認識しなくなりました。昨日図書館でWindowsのアップデートをされちゃったからでしょうか。


2019年7月26日(金)[]

 夜勤明けに図書館に行って試験勉強しました。

 眠くてあまり勉強になりませんでした。疲れたら休むのも大切ですね。暑いし。

 一昨日はかなり勉強できた気がしてましたが、単なるナチュラルハイだったようです。

 まあ、公共Wi-FiでWindowsの更新ができたのが地味に助かりましたが。


2019年7月25日(木)[]

 福岡市早良区田村にぶんぐスタジアム(参照参照参照参照)という大きめの文房具屋さんがあります。

 マニアックなものも多少ある大きめのお店なのですが、2019年7月28日(日)に閉店(参照)するそうです。

 とりあえず切れていた換え芯を買ったのですが、折角なので少し高めのペンも買おうと思います。

 高めのペンはともかく、換え芯なんかはこうなる前からここで買うようにしてれば良かったな。なぜか漫画の道具なんかが充実してる貴重なお店だったので、残念です。僕は漫画描かんけどね。


2019年7月24日(水)[成人の学習権]

 今日は図書館で勉強しました。福岡市総合図書館には学習室があり、持ち込んだ参考書での勉強が可能です。タブレットの使用もできるので、過去問をタブレットに入れた僕にはとてもありがたいです。しかも、閲覧室にはパソコン使用可の席もあり、図書館の資料を使えばキーボードでの入力も可能です。勉強後には気分転換に大学時代の先生達が書いた本を読んで、過去問の分からない部分を多少調べる事ができました。

 さて、図書館の入口にはひっそりと図書館の自由に関する宣言が掲げられています。知る自由を保障する事に図書館は責任を負っていると、その中では宣言されています(参照)。

 でも、「知る自由(知る権利)」って、日本国憲法で明文化されてましたっけ?そう思って調べてみると、知る権利は第21条の所謂表現の自由に内包されていると解釈されているようです(参照)。

 明文化されていないと言えば、成人の学習権というか、社会教育を受ける権利とか生涯学習の権利も憲法上は微妙な感じがします。確かに第26条第1項には「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。」とありますが、どうも成人してから受ける教育や全世代においての自発的な学習はあまり想定されてないような感じがしてなりません(参照)。確かに社会教育は公民館活動なんかでやられてますし、図書館もその役割を担っているのでしょう。しかし、普通の勤め人はそういうものを利用しにくいです。福岡市の青年センターは使いやすかったけど、高級ホテル作りたいとつぶしちゃいましたしね。先が見えない時代だからこそ、生涯学習の重要性はますます高まっています。成人の学習権もきちんと確立して欲しいものです。


2019年7月23日(火)[勉強禁止のマクドナルド]

 先日、仕事を終えた後参照に行き、今日の会議の準備と試験勉強をしました。おかげさまで、過去問の2巡目が終わりました。

 24時間営業の店なのですが、午前1時からはドライブスルーのみの営業のようです。追い立てられるように出ると、2階に登る階段に「学生の勉強禁止」と書いてありました。勉強禁止のマクドナルド?勉強禁止のジョイフルやスターバックスと同じくらい、僕にとってはあり得ない話です。

 中学以来の友人は、「食事をする場所でのあからさまな勉強はマナー違反」と言っていたので調べてみました。2019年6月の時点でスタバ 等でも時間帯で勉強禁止にしている所があるようです。マクドナルドに関しては、問答無用で勉強禁止にしている所もあるようです(参照)。

 元々スタバやドトールは、自宅や職場に次いで落ち着ける場の提供がコンセプトだったため勉強も認めてきたそうです。しかし、2015年9月の時点で客回転が悪いという理由からか勉強禁止を標榜する店舗が出てきたようです。この時点ではマクドナルドが推奨されていたので、マクドナルドでは勉強禁止になってなかったのでしょう(参照)。ちなみに2018年1月の時点で学生の勉強禁止を掲示していた福岡のマクドナルドが話題になっていました(参照)。福岡のマクドナルドは学生に厳しいのでしょうか。


2019年7月22日(月)[勝利]

 仕事場でNHKの7時のニュースが流れていました。やたらと「与党勝利」と言っていた(参照)ので、少し違和感がありました。確かに自民は57議席も取っていて、2番目に取った立民の17議席とは大差をつけています。改選された議席だけでも非改選と合わせても与党が過半数(過半数は123議席)です。自民の非改選が56議席なのでそれよりも取っています。他社も概ね与党勝利という扱いのようです(参照参照参照)。

 でも、改選前の自民は66議席だったので減ってますし、改憲に積極的なのは160議席だそうで3分の2の164議席に少したりません。公明は11議席から14議席に増えていますが、非改選と同じなので 100点取れるテストを受けただけのような気がします。

 しかし、野党も過半数とは程遠い時点で勝利とは程遠いでしょう。ただ、国民と共産は微減したものの、どこも完敗とも言い切れない変な感じです。議席が3増していて、元々欠員4だったからですかね?


2019年7月21日(日)[]

 頭痛が一週間続きましたが、今日やっと治りました。

 大雨が降ってて窓を開けられないので、蒸し暑かったです。

 多少仕事と過去問できたので、まあよかった。

 あと、ちょっと面倒な話もありましたが、政治家に比べたら軽いもんです。やつらは頼んでるくせに偉そうだからな。


2019年7月20日(土)[アドボカシー]

 明日は参議院議員選挙の投票日。うちの職場は政治に疎い方が多く、ボートマッチ(vote match)を薦めております。その中でも関心ある方もいて、某党の実績をファクトチェックした僕に、よりによって某党を薦めてきます。いや。そこに入れる事はないですから。

 ネットなんかやっている同僚には、NHKから国民を守る党が人気です。エヌ国なんて星新一みたいですが、カーセックスが路上(参照)なのは当たり前なのであまり食指は動きません。そもそも障害者支援事業所のスタッフなら、「保育、介護、障害者介助、事故原発作業員など公務員化(参照)」をぶちあげているれいわ新選組を支持する方が自然なのではないかと思いますが、同僚に支持者はいないようです。僕も入れてないし(^_^;)

 れいわ新選組といえば、比例代表で優先的に当選する特定枠に2人の障害をもつ当事者を据えた事でも知られます。僕たちには、最近アドボカシー(advocacy)と呼ばれる機能が求められています。アドボカタス(advocatus:代弁するために呼ばれた人物)が語源のこの言葉、「擁護・代弁」や「支持・表明」や「唱道」などの意味を持つそうですが(参照)、最近の障害者福祉業界では権利擁護とか代弁の意味で使われています。障害者の政治利用だと批判もされているようですが、ご本人の意思は確認したのでしょうから僕らの立場としてはその意思を最大限生かしてほしいと思います。

 そういうわけで、僕も利用者さんのためになる政治状況を目指して戦略的投票を毎回考えているわけです。ちなみに最近はアドボカシー・マーケティングという用語もあるそうです。要は顧客のためになる事をやったら長い目で見て儲かるよということらしいです(参照)。僕らのアドボカシーをしてくれる政治家は誰なのでしょうか。


2019年7月19日(金)[精神障害は無罪放免されるわけではない]

 先日のアニメーション制作会社放火事件の被疑者ですが、2012年6月にコンビニエンスストア強盗をした容疑で服役した経験があるそうです。強盗をしたその日のうちに自首したそうですが、その際不可解な供述をしていたとか(参照)。

 責任能力が存在しない心神喪失の場合、不処罰になります(刑法39条第1項)。また、責任能力が著しく減退している心神耗弱の場合、刑が減軽されます(刑法39条2項)(参照)。不起訴処分になるか無罪等が確定した人で、罪状が重大な他害行為(殺人、放火、強盗、強姦、強制わいせつ、傷害)である場合、心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(医療観察法)による医療及び観察を受けさせるべきかどうか、検察官は地方裁判所に申立てを行います。申立てがあると、鑑定のために医療機関で入院等が行われ、必要な学識経験を有する医師である精神保健審判員と裁判官各1名の合議による審判が行われて処遇の要否と内容が決定されます(参照)。

 処遇としては入院と通院と治療不要があるようです。重大な他害行為をしておいて責任能力が存在しないと無罪になっておきながら治療不要になることがあるのかと思いますが、可能性としてなくはないのかもしれません。入院になった場合、厚生労働大臣が指定した指定入院医療機関で医療の提供が行われて、同時に保護観察所(法務省)の社会復帰調整官が退院後の生活環境の調整を行います。6ヶ月ごとに入院継続確認決定を受けるそうです。また、退院を許可された人と入院によらない医療を受けさせる旨の決定(通院)を受けた人は、原則として3年間社会復帰調整官が中心となって作成した処遇実施計画に基づいて、厚生労働大臣が指定した指定通院医療機関の医療を受けるそうです。通院期間中は、保護観察所を中心として関係機関と連携して処遇を実施するそうです(参照参照)。

 心神喪失または心神耗弱で無罪になると、とかく非難されがちです。しかし今回の場合、先の強盗の後医療の提供が行われていたのかが現時点では不明です。日本には医療刑務所というものがあり、服役しても医療の提供がなされる可能性はあるわけですが、精神疾患を抱えた受刑者がすべて医療刑務所に収容されるわけではないようです(参照)。また、拘禁により症状を悪化させる精神疾患を抱えた受刑者もいるらしい(参照)ので、効果的にリスクを減らす政策が必要なのでしょう。


2019年7月18日(木)[ボートマッチ]

 今日は、職場の同僚にボートマッチ(vote match)を勧めました(参照参照)。ボートマッチとは有権者と候補者・政党の考え方の一致度を測定するサービスです。日本にも複数あります(参照参照参照参照参照参照参照)。

 日本の選挙は基本的に政策での争いではなく、人間関係の争いなのだと思います。ですから、人間関係の輪にない人はどこに投票して良いのか分かりません。ボートマッチが普及する事で、政策本位の選挙に近づいてくれればと思います。

 今日は京都府のアニメーション制作会社(参照)のスタジオへの放火の話題でもちきりでした。戦後最悪級の放火事件らしいので無理もありません。煙突現象的な事が起こったのでしょうか。

 僕的には、東芝メモリが社名変更するのも大きな事件でしたけど(参照)。


2019年7月17日(水)[]

 頭が痛い。寝不足か。

 Web閲覧中に自民党の広告を誤って開くと、その後ずっと自民党の広告ばかり表示されました。飽きないようにいくつもバリエーション作っているのが賢い。まあ既に投票済ませてるので無駄な心遣いですが。

 周囲ではエヌ国(星新一みたい)とれいわの人気が高いが、情勢調査を見ると彼らは変わり者なようです。

 先日、れいわについて調べました(参照)が、今でも中核派のサイトがあるのですね。僕の大学の教養部自治会は革マルであったとの事でしたが、あって無きようなものでした。それでも未だに警戒されているのが驚きでした。


2019年7月16日(火)[公認心理師試験受験票]

 郵便局に日本心理研修センターからの書留を取りに行きました。受験票だったのでほっと一安心。

 しかし、会場がちょっと不便な場所でした。色々調べてみると、どうやら福岡の会場は少なくとも2ヶ所らしいです。願書提出が早いと福岡大学、遅いと筑紫女学園大学になったようです。

 公認心理師試験の受験生は福岡大学の受験生よりも少ないでしょうから、福岡大学だけで済ますのも可能でしょう。あえて複数会場にするのは何らかの理由があるのでしょうね。

 そういうわけで、今日は夜勤の仮眠中に少し過去問をやりました。


2019年7月15日(月)[日本心理研修センターからの書留]

 公認心理師試験の受験票が12日(金)に投函されたそうですが、今日不在票が入っていました。昼前には来ていたようです。

 受験票が来たのか資格審査の不合格通知が来たのか分かりませんが、明日取りに行こうと思います。

 そんなわけで今日は仕事帰りに過去問をしてきました。正答率はあまり変わらないですが、以前よりは根拠をもって解けるようになった気がします。

 間違えた所の根拠をきちんと調べて覚えないといけないですね。


2019年7月14日(日)[いじめたら再起不能にさせられるかも]

 いじめられた人の自殺は、僕が学生の頃からありました。その都度「死ぬ勇気があれば他に色々できるだろう。」という死者への叱咤が聞かれました。

 そんな中、いじめていた相手を刺殺したのではないかと疑われる事件があったようです。自殺するくらいならいじめたやつを殺せという意見も聞いた事がありますが、そういう事例はあまり聞いた事がありません。少年事件の場合は詳細が報じられないケースもあるので、実際は多いのかもしれませんが。

 14歳以上20歳未満で犯罪を犯すと犯罪少年と呼ばれ、14歳未満だと触法少年と呼ばれます。14歳以上の少年に犯罪の嫌疑がある場合、検察官は家庭裁判所に送致しなければならないとされています(全件送致主義)。12歳以上で故意の犯罪行為で人が亡くなっていますので、傍聴が許可される可能性もあります。

 それはともかく、いじめの復讐をするのであれば、報復される恐れがあります。それはかなり恐怖でしょうから、復讐するなら徹底的にやってしまう恐れがありそうです。いじめで相手を追い詰めるのはかなりリスクのある行為だと思うのですが、いじめている側は仲間の存在に安心してたり軽いふざけだと思っていたり正義の指導だと思ってたりしますからリスク評価ができないのでしょうね。


2019年7月13日(土)[アレキシサイミア]

 昨夜、仕事帰りにマクドナルドに寄って公認心理師試験の過去問を見直したら、土曜日はほぼ勉強する気力が無くなりました(^_^;)とりあえず申し訳程度にアレキシサイミア(alexithymia)を調べてみました。

 これは、ギリシャ語の「a:非、lexis:言葉、thymos:感情」から作られた造語だそうで、自分の感情等の内的状態を言語化して表現するのが苦手な性格特性を指します。短期力動精神療法の創始者としても知られる精神科医のシフネオス(Peter Emanuel Sifneos,1920.10.22-2008.12.9)が提唱した概念だそうです(参照)。

 アレキシサイミアは失感情症と訳されますが、感情を失っているわけではなくあくまで感情を認知することの障害だそうです。心身症、うつ病、アルコール依存性との関係が指摘されているそうです(参照)。

 アレキシサイミアは元々心身症の発症の仕組みの説明に用いられる概念で性格特性であるとされているようです(参照)。ただ、出典を失念したのですが、ストレッサーに起因して二次性アレキシサイミアが生じる事があるともされているようです。これは、感情を無視する事で自分を保護していると考えられているそうです。そういや、燃え尽き症候群(Burnout)を表す尺度であるマスラック燃え尽き症候群目録(The Maslach Burnout Inventory:MBI)でも、感情を認知する働きとは少しずれますが、情緒を使い果たして消耗する情緒的消耗感(emotional exhaustion)と無情で義務的態度を取る脱人格化(depersonalization)が入っていましたね(参照)。てか、どうでもいいけどその頃にアレキシサイミアも調べとったやん(参照)。調べた事をすっかりさっぱり忘れていますね。


2019年7月12日(金)[選挙供託金]

 日本の選挙には、供託金という制度があります。これは、選挙に立候補した人が法務局に一定金額を預けなければいけないという制度で、一定の得票がないと預けたお金が没収されてしまいます。今回の参議院議員選挙の場合、選挙区の候補者は300万円、比例区は名簿登載者一人あたり600万円です(参照)。

 なんでそんな制度があるかというと、「売名目的での立候補を抑制(参照)」するためのようです。以前は選挙公報で商品の宣伝をした候補者もいたらしいので(参照)まあ必要性も分からなくありません。

 その一方で、このような制度があるとお金がある人しか立候補できなくなる恐れもあります。これは、「両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律でこれを定める。但し、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によつて差別してはならない(日本国憲法44条)」という条文に違反している可能性はありますし、立候補の自由を保障しているらしい「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である(日本国憲法15条1項)」という条文に違反しているのではないかとする人々もいらっしゃるようです(参照)。

 共産党とれいわ新選組は、選挙供託金に反対しているという情報(参照)があったので調べましたが、共産党は過去値上げに反対していた(参照)そうで、山本太郎は供託金を下げるべきと考えている(参照)のが分かりました。某政党がファッション雑誌と協力してツイッターやインスタグラムに「#自民党2019 #メッセージTシャツプレゼント」というハッシュタグを付けて投稿しようというキャンペーンをやって(参照)批判されていましたが、政治にお金がかかるのを容認しているのは例外を除いてどこも同じだと言えます。


2019年7月11日(木)[自律訓練法]

 先日、自律訓練法(autogenic training)について少し触れました(参照)。自律訓練法とは、1932年にドイツの精神科医シュルツ(Johannes Heinrich Schultz,1884.6.20-1970.9.19)が体系化したもので、自律神経を整える事でストレスの影響を抑える効果があるとされているようです。催眠に誘導された人が腕や脚の温かさをしばしば報告する事から、腕や脚の温かさを自己暗示により生じさせて催眠状態を作る事を考え出したらしいです(参照)。

 リラックスした状態を自分で作り出すのが目的だそうで、やり方はそれほど難しそうに見えません。まず準備段階(背景公式)として、気持ちが落ち着いた状態を作らないといけません。具体的には楽な姿勢を取って目を閉じて、気持ちが落ち着いてくると心の中で穏やかに繰り返し念じるようです。背景公式が整うと基本公式に入ります(参照参照)。

 気持ちが落ち着く感じがしてきたら、第一公式である両腕両脚が重たいと感じる自己暗示です。利き腕が重たいと念じて腕の感覚に意識を向けます。重さを感じたらさらに反対の腕、足と広げていきます。その次に第二公式である両腕両脚が温かいと感じる自己暗示です。手足が温かいと念じて手足の温かさを感じるようにします。その次に第三公式である心臓が規則正しく打っていると感じる自己暗示です。その次に第四公式であるとても楽に呼吸をしていると感じる自己暗示です。その次に第五公式であるお腹が温かいと感じる自己暗示です。その次に第六公式である額が涼しいと感じる自己暗示です(参照参照)。

 自律訓練法には一応禁忌症・非適応症があるそうです。禁忌症は「心筋梗塞の患者、糖尿病患者で長期監視が不可能なとき、低血糖を起こす患者、被害妄想や誇大妄想を示す患者、各精神病の急性期や増悪期、練習中に有害な反応が出る方(参照)」が禁忌症らしいです。また、不安ならば各公式を外した方がいい方々もいるそうです。外した方がいいのが、肩こりの人が第一公式。皮膚掻痒症の人が第二公式。循環器疾患、心臓機能異常の人が第三公式。呼吸器系疾患の人が第四公式。出血性の消化器疾患、糖尿病の人が第五公式。頭痛、偏頭痛、脳損傷など脳に既往症のある場合や気管支喘息の人が第六公式だそうです。どうしてもつらくなったら消去動作をして深呼吸してほしいとの事です。また、「極端に積極的な方、完全欲・依存傾向の強い方、治療意欲の乏しい方、性格のゆがみの強い方などは、ドロップアウトしやすいので注意が必要(参照)」との事で非適応症になっているそうです。


2019年7月10日(水)[おっさんのせい]

 某女性議員が「おっさん政治をやめさせよう!(参照)」と呟き、物議を醸してるとの事です。

 いや。言いたい事は分かるのですよ。料亭で紙袋に入った日本銀行券の束をうひうひ笑いながら授受しとるような政治はいかんという事でしょう?

 しかし、大部分のおっさんはただの哀しい生き物に過ぎません。もはや、デオコ(参照)で体洗って女子高生の香りを纏うしかないのかとすら思います(特に今日は泊まりで風呂入ってないし、便処理もしたから臭いかも)。

 野党も含む既存政治が忌避されているのに与党だけのせいにしてしまうから、野党は支持を伸ばせないのではないでしょうかね?


2019年7月9日(火)[使いよう]

 5年前の今日。午後9時頃だったか仕事場を出ようとすると、街の交番から問い合わせの電話。家族と出掛けた利用者さんが行方不明になったとの連絡でした。たまたま一緒だった時間給の同僚も(時間給付かないのに)一緒に探しに行ってくれ、利用者さんは見つかりました。

 あの時一緒に探した同僚も、連絡を受けて迎えに来てくれた2人の上司も、「あとは警察に任せて帰っていいよ」と指示してた所属長もみんな辞めてしまいました。

 翌日所属長に、「最後まで探すのが生活介護では当たり前なのかね。」と呟かれました。そこにカルチャーショックを受けましたが、それより変に思ったのが一緒に探してくれた同僚の(ついでに僕の(^_^;))評価が良くならなかった事です。

 多分参議院議員の山本太郎さんが7月6日の東京都新宿駅前で、飛んできたヤジを上手く利用して街頭演説をしたのが話題になっていました(参照)。また、古賀市の先輩博多華丸大吉さんが劇場で幼児の声を上手く利用して笑いに変えていたことも話題になっていました(参照)。色々な人がいて色々な長所と短所を持っています。それらを上手く生かしていくか、上手く排除していくかは好みの問題なのでしょう。僕は前者でありたいと思います。


2019年7月8日(月)[ERIモデルとJD-CモデルとD-C-Sモデル]

 先日、仕事に対する努力と報酬が釣り合わないとストレスを感じるという説と仕事に対する責任と裁量が釣り合わないとストレスを感じるという説の二つを何かの資料で読みました。しかし、後日探してもその資料が見つかりません。果たしてあれは夢だったのでしょうか。

 調べてみると(参照参照参照)、努力と報酬の関係と記憶していたのは、ドイツの社会学者ジークリスト(Johannes Siegrist,1943.8.6-)が1996年に提唱した努力-報酬不均衡モデル(Effort/Reward Imbalance Model: ERIモデル)という職業性ストレスを評価する理論的モデルのようです。「努力(Effort)」という概念には仕事の要求度、責任、負担を測定する項目が含まれているそうです。もう一方の「報酬(Reward)」には仕事から得られるもの、もしくは期待されるものとして経済的な報酬(Money:金銭)、心理的な報酬(Esteem:尊重)およびキャリアに関する報酬(Status control:仕事の安定性や昇進)を測定する項目が含まれているそうです。報酬が金銭的なものに限らないのが重要な点らしいです。このモデルは、「職業生活において費やす努力と,そこから得られるべき,もしくは得られることが期待される報酬がつりあわない」高努力/低報酬状態をストレスフルとするもので、実際の測定には努力項目(6項目)と報酬項目(11項目)からなる質問紙を用いて行われます(参照参照)。

 もう一つの仕事に対する責任と裁量が釣り合わないとストレスを感じるという説は、アメリカの社会学者カラセック(Robert A. Karasek Jr.,?-?)が1979年に提唱した仕事の要求度-コントロールモデル(Job demands-control model:JD-Cモデル)のようです。仕事の要求度は、仕事の量的負荷(多忙さや時間的切迫感)を中心に役割ストレスなど作業に関わる種々のストレス要因を総合したものだそうです。一方、仕事のコントロール(裁量の自由度)は、仕事上の裁量権や自由度と仕事上の技能の水準とを合わせたものとして定義されるそうです。JD-Cモデルでは、仕事の要求度と仕事のコントロールの高低によって4つに分類されます。仕事の要求度が高くコントロールが低い群は「高ストレイン(high strain)」群と呼ばれ、心身のストレス反応のリスクが高いとされます。このモデルに基づいた職業性ストレスの測定法がJob Content Questionnaire (JCQ)で、1985にカラセックが発表しました(参照参照)。

 仕事の要求度-コントロールモデルに職場における社会的支援の要因を加えたのが要求度-コントロール-社会的支援モデル(Demand-control-support model:D-C-SモデルもしくはJob Demand-control-support Model:JDCSモデル)です。1988年にジョンソン(J.V.Johnson,?-?)とホール(E.M.Hall,?-?)が提案しました。このモデルの場合、仕事の要求度が高く、コントロールが低く、社会的支援の少ない場合が高ストレインとされ、最もストレスや健康障害が発生しやすくなるとされています。特に虚血性心疾患の有病率および死亡率が高いことが報告されているそうです(参照参照)。前述のJCQは上司および同僚からの社会的支援の尺度を含んでいるそうで、D-C-Sモデルによる職業性ストレスの評価にも対応している(参照)そうです。


2019年7月7日(日)[動作法]

 動作法(臨床動作法)は、九州大学教育学部教授であった成瀬悟策(NARUSE Gosaku,1924-)が開発した心理療法です。成瀬は「第二次大戦後における日本の心理系催眠の第一人者(参照)」であり、日本の心理学界における重鎮であるようです。

 ちなみに体を動かすという面で似てるような感覚統合療法は、アメリカの作業療法士のエアーズ(Anna Jean Ayres,1920.1.18-1988.12.16)がまとめた発達障害のある子等へのリハビリテーションの一つ(参照)でありまったくの別物。自己催眠がらみで成瀬も紹介したらしい自律訓練法(autogenic training)も1932年にドイツの精神科医シュルツ(Johannes Heinrich Schultz,1884.6.20-1970.9.19)によって創始された自己催眠法、リラクゼーション技法(参照)らしいので違うようです。

 動作法は元々「脳性マヒをもつ方々へ の心理学的なリハビリテーションから生まれ(参照)」たそうで、動作を意図-努力-身体運動として捉えるようです。具体的には、本人が意図したことを実現するために努力した結果が身体運動であるという考え方らしいです(参照)。つまり、僕たちがある気持ちを感じる時は体の感じを通して実感しており、人の動作には心のありようや頑張り方等が表れているという事のようです(参照)。

 どんな事をするのかというと、例えば肩を上げる/下げる、踏みしめて立つといった動作を行うようです。動作する中で体の感じを実感し、動作を変えていく工夫や試行錯誤をしながら自分のありようを変えていくそうです(参照)。支援者はその中で体の適切な動きを提案し、援助する(参照)ようです。動作法によって「自己存在感や肯定感、安定感や自信をもって取り組める感じ(参照)」等が「しばしば体験され(参照)」るらしく、「比較的短期に主訴を改善する効果を上げてい(参照)」るとも言われているそうです。また、「ほどよい緊張感をもって日常生活に対応できるように援助する技法(参照)」であるため「幅広い主訴に対応して適用され(参照)」ると言われているらしいです。


2019年7月6日(土)[内観療法]

 浄土真宗系の信仰集団である諦観庵に伝わる身調べという精神修養法をもとに実業家出身の僧侶である吉本伊信(YOSHIMOTO Ishin,1916.5.25-1988.8.1)が、1941(昭和16)年に原型を完成させたのが、内観法だそうです。1953(昭和28)年に吉本は事業から引退して内観指導に専念。教誨師になり1960(昭和35)年頃には有力な矯正手法として全国各地の矯正施設で採用されたそうです。矯正施設での宗教行為は憲法で禁止されているという理由で宗教色を払拭していったようです。1965(昭和40)年頃から医学にも導入され、1967(昭和42)年に内観三項目が成立したそうです。この頃、吉本原法と呼ばれる内観のスタイルが完成したそうです(参照)。

 内観療法の具体的な方法ですが、集中内観と日常内観に分かれるそうです。集中内観は、外界からの刺激が遮断された研修所や病院などの静かな部屋の中に、屏風で狭く仕切った空間を作って行われます。その中で朝6時から夜9時まで一週間(6泊7日または7泊8日)内観します。内容は、特に母親が重視される自分と関わりの深い他者に対して自分がどうであったか。調べる観点は、内観三項目(内観三問)というもの。内観三項目とは、してもらったこと、して返したこと、迷惑かけたことの3つ。途中、1~2時間に一度、内観者(クライエント)のもとに面接者(セラピスト)が訪れて面接を行います。内観者はその時間に調べた内容を話し、面接者はその内容に共感的態度で耳を傾けて、必要最小限の返答で応えます。病院での集中内観では絶食療法や森田療法と併用されることもあるそうです(参照参照)。

 日常内観は集中内観で得た技術を生かして、日常生活を送るなかで毎日一定時間内観三項目を通して自分を調べる。吉本はこれを重視しており、内観三項目が成立していなかった当時は「誰々に対する自分を調べてください。よいことを多くしましたか、悪い事を多くしましたか」というものだったとのことです(参照参照)。

 内観療法は宗像の山奥で自問自答するイメージだったのですが、「自分の心を直接掘り下げるのでなく、他者をいわば鏡として外から自分を客観視する点が特徴(参照)」なのだそうです。また、「一週間の集中内観により、しばしば劇的な人生観、世界観の転換が起こり、心身の疾患が治癒することが多い。認知の枠組みが転換する点は認知療法と共通するものがある(参照)」そうです。現在では、不登校や非行など学校での問題や、親子・夫婦間などの家族間の問題に効果が見られるとされているそうです。精神疾患ではアルコール・薬物依存や摂食障害、心身症、抑うつ、神経症など比較的広範に効果が報告されているとの事です。その一方で、本人の意欲と自己を見つめることができる自我の状態が必要なため、統合失調症や境界性パーソナリティ障害などの適応については意見が分かれているそうです。また、重度の鬱病の場合も自殺願望を高める可能性があるため、寛解期に行うなど、慎重にしなければならないという事です。本人への適用が困難な場合、本人の家族に内観してもらう家族内観という手法もあるそうで、病状の好転が見られるという報告もなされているそうです(参照)。


2019年7月5日(金)[森田療法]

 森田療法は、1919(大正8)年に精神科医の森田正馬(MORITA Masatake.1874.1.18-1938.4.12)によって創始された神経質に対する精神療法です(参照)。森田は、病(神経質)=素質(ヒポコンドリー性基調)×機会×病因(精神交互作用)と考えていたそうです。ヒポコンドリー性基調とはいたずらに病苦を気にする精神的基調の事で、精神交互作用とはある感覚に対する注意が強くなるとその感覚が強くなり、感覚が強くなるとさらにまた注意が強くなる悪循環の事だそうです(参照)。

 森田は薬を使わず、入院が基本でした。入院するとまず個室で隔離して食事、洗面、トイレ以外の活動をせず布団に横たわるだけの絶対臥褥期になります。それを終えると、外界に触れさせて軽作業をしたり主治医との個人面談や日記指導が始まる軽作業期に入ります。それを終えると、睡眠時間以外はほとんど何らかの活動(重作業、共同作業)をしている作業期に入ります(最近では適宜休憩を取る所もあるらしいです)。僕のひたすら農作業してるという森田療法のイメージはこの時期のものでしょう。それを終えると、日常生活に戻るための生活訓練を行う社会生活準備期に入ります。これら4つの課程を40日~3ヶ月程度行う(参照)ようです。

 現代では森田療法でも薬を併用することが多いそうです。また、通院が中心になりつつあるとの事です。 通院の場合は個人面談を中心にしているそうです。日記指導を併用する場合もあるそうです。通院は、入院までの準備や退院後のアフターフォローとして行う場合もあるそうです。自助グループの生活の発見会やメンタルヘルス岡本記念財団のサイトにある体験フォーラムという会員制掲示板を利用する事もあるとの事です(参照)。

 森田療法のキーワードとして、あるがまま・事実唯真・目的本位というのが言われているそうです。内向的・自己内省的・心配性・小心・敏感・完全主義的性格等の神経質性格を基盤にして、精神交互作用や不可能を可能にしようとする、心の葛藤である思想の矛盾といった心理的メカニズムによって神経症を発症するというのが、森田療法の考え方だそうです。それゆえ、不安や症状を排除しようとする「はからい」をやめ、そのままにしておく「あるがまま」という態度を養うのが治療であるという事らしいです(参照)。


2019年7月4日(木)[高木さんが専業主婦なのは国家の損失ではないのか]

 からかい上手の高木さん(購入)なるアニメが、福岡県でも放映されています。男子中学生が女子中学生にからかわれるという漫画を原作にしたものですが、先月書いた通りからかわれているからと言って好かれている訳ではないということだけは力説しておきたいと思います。

 それはともかく、からかっている高木さんは学年10位の成績(第2巻27ページ)を誇る才媛です。しかしどうも、将来的には専業主婦をやっているように見えます(第5巻3ページ)。グループホームで家政婦もどきをやっている僕が言うことではありませんが、優秀な人はもっと仕事をバリバリやらないと国家的損失なのではないでしょうか。

 前述した通り、高木さんの成績は学年10位(第2巻27ページ)。例として主人公の西片君が59点取った(第2巻40ページ)数学(第2巻30ページ)のテストで92点取っています(第2巻52ページ)。西片くんは学年50位以内が目標らしいです(第2巻25ページ)。学年10位と言われても、全体で何人いるか分からないと話になりません。二人のクラスは机1列に6人が並んでいて、6列あるようです(第1巻4ページ)。つまり、1クラス36人程度いるということでしょう。また、最低でも3クラスはある(第1巻28ページ)。1学年約108人かそれ以上はいるということです。つまり、学年10位であれば上位10%以上であると思われます。

 これを偏差値に直してみます。「標本が正規分布する場合は、40から60の間に約68.3%、30から70の間に約95.4%、20から80の間に約99.73%、10から90の間に約99.9937%、0から100の間に約99.999953%が含まれる事が知られてい(参照)」るそうなので、偏差値60(15.866%)以上と考えられ(参照参照)ます。全国的には分かりにくいでしょうが香住丘、宗像、新宮辺りが62~63なので(参照)そういった高校に進学するような成績だと考えられます。ちなみに僕の出身校は48(参照)ですからかなり違いますね。トホホ。


2019年7月3日(水)[睡眠(4)~その他]

 世の中にはずっと夢を見ている人もいるそうですが、通常はレム睡眠中に見る事が多いとされています。その直後に覚醒した場合、直前の夢の記憶がある経験は多くの人がお持ちだと思います。その夢の記憶で事実錯誤の状態になる事もあります。問題行動はそのタイプが多いとされているようで、レム睡眠行動障害(RBD)と呼ぶそうです(参照)。

 昨日も触れたナルコレプシーに罹患したり、極端に睡眠不足だった場合、急速にレム睡眠に陥る場合があるそうです。そんな時、大脳が覚醒状態なため、入眠時幻覚と呼ばれる現実感に富んだ夢を見る事があるそうです。現実感に富んだ夢を見ているのに運動機能が遮断されているため、いわゆる金縛り状態になるそうです(参照参照)。

 ノンレム睡眠中に観測されるデルタ波(1~3Hz)には、脳内での記憶形成(記憶の再構成)や脳機能回復の作用があることが知られているそうです。アルツハイマー病やうつ病などでは、睡眠中のデルタ波が減少することが知られているとの事です。マウスによる実験では、レム睡眠を消失させるとノンレム睡眠中のデルタ波が弱くなることが観測されたそうです(参照参照)。

 抗生物質のミノサイクリンを200mg、健康な男子学生に単回投与した所、ノンレム睡眠が明らかに減少したとの実験があるそうです。しかも、偽薬に変更した後も2回の夜持続したそうです。レム睡眠は全ての夜で減少しなかったそうです(参照参照)。


2019年7月2日(火)[睡眠(3)~睡眠ステージの推移]

 昔は、レム睡眠から徐々に眠りが深くなってから徐々に眠りが浅くなりレム睡眠に戻るまでおよそ90分だと考えられていました。そのため、90分の倍数の時間の睡眠だと寝覚めがいいとされていました。

 最近の研究では、入眠時は45~60分の間にノンレム睡眠のN1~N3まで達した後、1~2時間かけて浅くなってレム睡眠に戻るとされているようです。

 その後は90~110分のセットでレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返すそうです。6~8時間の睡眠だと、4~5回レム睡眠が現れると言います(参照)。あまり関係ないでしょうが、そういう記録をヒプノグラム(Hypnogram)と言うらしいです。

 なんか矛盾しますが、レム睡眠は入眠後2時間以内に現れるそうです。ところが入眠から30分以内にレム睡眠が現れる場合もあるそうです。そういった場合は、うつ病、睡眠障害の一種であるナルコレプシー(narcolepsy)、サーカディアンリズム障害、薬物依存などの病態が疑われる(参照参照)らしいです。


2019年7月1日(月)[被災者の地域における心理的経過]

 南九州では、豪雨被害が出てきています。NHKでは、1993(平成5)年8月のいわゆる8・6水害(参照)を振り返っていました。僕はあの日、鹿児島市の郡元駅から西鹿児島駅(当時)を経由し、鹿児島本線を福岡に向けて帰省している途中でした。川内駅で足止めを喰らい、そのまま一夜明かしました。あれから26年も経つのですね。

 被災者の地域における心理的経過については、茫然自失期、ハネムーン期、幻滅期、再建期の4段階が知られています(参照)。

 まず、災害直後の茫然自失期です。「驚愕・恐怖体験のため無感覚、感情の欠如、茫然自失の状態」となったり、「自分や家族・近隣の人々の命や財産を守るために、危険をかえりみず行動的となる人もいる」とされています。疲れを感じなかったりする場合もあるそうです。次に被災者同士が強い連帯感をもつハネムーン期です。「劇的な災害の体験を共有し、くぐり抜けてきたことで、被災者同士が強い連帯感で結ばれる」そうで、「援助に希望を託しつつ、がれきや残骸を片づけ助け合う。被災地全体が暖かいムードに包まれる」そうです(参照)。

 そして、混乱がおさまり始めて復旧に入る幻滅期。「被災者の忍耐が限界に達し、援助の遅れや行政の失策への不満が噴き出」し、「人々はやり場のない怒りにかられ、けんか等のトラブルも起こりやすくなる」そうです。飲酒の問題が起こる事もあるそうで、「被災者は自分の生活の再建と個人的な問題の解決に追われるため、地域の連帯感は失われる場合もある」そうです。最後は復旧が進んで生活の目処がたち始める再建期。「被災地に『日常』が戻り始め、被災者も生活の建て直しへの勇気を得る」そうです。「地域づくりに積極的に参加することで、生活の再建への自信が向上する」そうで、「フラッシュバックは起こりえるが徐々に回復していく」とのことです。その一方で、「復興から取り残されたり精神的支えを失った人には、ストレスの多い生活が続く」そうです(参照)。他に、必要な支援の視点での段階分けもあるようです(参照)。


Home備忘録ひとつまえにもどる<<>>


(C)Therapie 2019-

inserted by FC2 system