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チラシの裏 2019年12月


2019年12月31日(火)[]

 今年は公認心理師現任者講習申込みで始まり、公認心理師登録証受領で終わった気がします。周りの皆さんにも色々ご迷惑をおかけしました。資格取得の成果か、だいぶ精神的にも落ち着いてきました。

 精神的に落ち着くと、現状肯定が出来てきます。現状肯定と言えば小沢健二(OZAWA Kenji,1968.4.14-)さんです(参照)。タモリ(1945.8.22-)さんが絶賛して(参照)、笑っていいともやらミュージックステーションやらにやたらと出ている印象です(参照)。最近新曲も出たようでたまに有線で流れているのを聴きますが、今回もバリバリの現状肯定(参照)。そりゃあ、叔父さんが小澤征爾(OZAWA Seiji,1935.9.1-)さんで東京大学も卒業していれば(参照)現状を肯定せざるを得んだろと憎まれ口も出てきます。

 本来はこういう人たちの中にいて、こういう人たちの言葉をどんどん聴くべきなのでしょう。構って欲しい病んだ人たちの中にいて、ネガティブな人たちの言葉をどんどん聴いていると、心がまた闇の中に沈んていく感じがします。

 闇の中には沈みたくないから、暗黒面からは距離を置くようにしましょう。でも、光に飲み込まれるのも僕の生き方とは違う気もします。


2019年12月30日(月)[]

 ふと、内閣総理大臣の安倍晋三(1954.9.21-)さんは関白の豊臣秀吉(1537.3.17-1598.9.18)さんに似ているのではないかと思いました。政治家一族の安倍さんと成り上がり伝説で人気の豊臣さんとはまったく対照的ですが、それでも似たところはあります。

妻の交友関係がすごい
 豊臣さんの正室である高台院(寧々)(?-1624.10.17)さんは夫の上司、宣教師、夫のライバルの息子、夫の側室等交友関係の広さで知られています。
 安倍さんの妻である安倍昭恵(1962.6.10-)さんも私人という立場で教育関係、薬物関係等幅広い交友関係を持つことで知られています。夫の敵とも交流があるそうです。
 高台院さんは豊臣さんと尾張弁で喧嘩をしていたそうですが、安倍昭恵さんも家庭内野党を標榜していると言われています。
なかなか後継者に恵まれなかった
 豊臣さんはなかなか実子に恵まれなかったことはよく知られています。長い間弟や養子等を後継にしようとしていたと歴史小説で読みました。
 安倍夫妻にもお子さんはいらっしゃいませんし、安倍一強と言われてポスト安倍が誰なのか取り沙汰されています。
改革者に重用され後継者になった
 豊臣さんは織田信長に重用されて地位を築きました。
 安倍さんも郵政民営化でお馴染みの小泉純一郎さんに重用され、後継者になりました。
朝鮮半島との関係が悪化
 豊臣さんは朝鮮出兵しました。
 安倍さんは理由は諸説ありますが、現在韓国との関係が悪化しています。
花見をしたがる
 豊臣さんは茶会で有名です。
 安倍さんは花見で有名です。
身内で固めたがる
 豊臣さんはやたら養子を取っていたと歴史小説で読みました。
 安倍さんはやたらお友達を内閣に入れていたと新聞が言っていました。

 源頼朝とかでもできそうです。


2019年12月29日(日)[IR]

 中国のIR関連企業が日本の国会議員に金を渡したとか渡さなかったとか言って問題になってるらしいですね。

 確かにIRは大切です。様々な操作や情報交換にも使いますし、見えないものを見せてくれますし、温かい気持ちにもさせてくれます。

 しかし何で国会議員にお金を渡す必要があるんですかね。規格(参照)も民間主体で決めているようなのに。500がどうこう言っていましめたが、500nmの波長だと緑色の可視光線(Visible light)(参照)なのではないでしょうか。赤外線(Infra red)の波長は760-830nmより長い(参照)そうですし。

 まあ、赤外線だけに人には見えないからバレないと思っていたのでしょう。なぜ赤外線がそんなに注目されるのかは謎ですが、そこを含めて徹底解明を求めます。


2019年12月28日(土)[]

 NPO法人博多笑い塾というものがあるのですが、笑いを教えてくれる訳ではなく、笑わせてくれる人を派遣してくれるようです。何故に塾なのでしょうか?

 出勤前に新聞を読んでいたら、25日夜に熊本市中央区の熊本城ホールで開かれた坂本龍一(SAKAMOTO Ryuichi,1952.1.17-)さんらのクラシック演奏会(参照)の最中に座席が揺れたのだそうです。その原因は、2階下の熊本城シビックホールで行われたライブの観客750人分の振動(参照参照)。ちょっと面白いニュースです。2300席のうち5人だけの苦情だったようですが。

 シビックホールで行われていたのは、佐野元春(SANO Motoharu,1956.3.13-)さんのクリスマスライブ(参照)。熊本市長の大西一史さんは佐野さんがお好きなようで、わざわざスピーチまでして盛り上がったようです(参照)。両ホールの指定管理者である熊本城ホール運営共同事業体は「メインホールから下の階に振動が伝わることは分かっていたが、逆のケースは想定していなかった(参照)」と言っているそうで、佐野さんのライブなら揺れてもいいのかよと思いました。まあ、そんなに盛り上がっていたなら気にならないかもしれないですね。実際は揺れていたけど気になってなかったのかも。

 それにしても佐野さん。もう63歳なんですね。60過ぎても750人を盛り上げて2階上まで振動を届かせるなんてお元気なことこの上ないです。僕もあやかって、いつまでも元気でありたいものです。


2019年12月27日(金)[]

 映画男はつらいよの最新作が今日から上映されるそうです。最新のデジタル技術で寅さんがよみがえるみたいなのを読んだ気がするので、フルCGでよみがえるのかと勝手に勘違いしていました。どうやら旧作を最新技術でリマスターして回想シーンに使っているということらしいですね。

 若い人にも人気だとテレビでは言っていましたが、違和感あります。映画を観た人が何人いて、その中で若い世代はどのくらいいて、それらの実数や割合は他の映画と比べてどうなのかが分からないと、男はつらいよが若い世代に人気なのか分かりません。

 寅さんは差別をしないから格差社会の今では新鮮なのだと、さしずめインテリの新聞記者さんが自説を披露していました。いやいや。昔から格差があったからこそ、寅さんは社会的地位の高い人と絡むんでしょ。

 地位も学歴もなくヤクザな兄貴なのですから、寅さんは差別される側の人なのです。だから差別しようがない。そういう寅さんが格差を超越しているからこその可笑しみがあり、一種の憧れが生まれるのではないでしょうか。そんないい加減な番組が成立する自体で、実は格差はなくなりつつあるのかもしれません。みんなアホになってしまったという意味で。


2019年12月26日(木)[HLA型が遠ければ相性がいい?]

 ヒト白血球抗原(Human Leukocyte Antigen;HLA)型が近い男性に女性は嫌悪感を感じるため、HLA型が遠い男性と相性がいいという説がNHKで紹介されていました。HLA型って骨髄移植の時の型ですよね。

 生物学的には主要組織適合遺伝子複合体(major histocompatibility complex;MHC)型という方が一般的だそうでヒトのHLA型はMHC型と同じだそうです。Claus Wedekindさん、Thomas Seebeckさん、Florence Bettensさん、Alexander J. PaepkeSourceさんがBiological Sciences, Vol. 260, No. 1359 (Jun. 22, 1995), pp. 245-249に発表したMHC-Dependent Mate Preferences in Humansという論文が根拠なのだそうです。ただしヒトにおいては論争が続いている状態なのだそうで、確たる根拠があると言い切れないようです(参照)。

 科学的と言えば、今日の恐怖体験をひとつ。職場で洗い物をしようとすると、巨峰や茄子のような紫色の水が食器に溜まっています。

 よく見ると、食器にはご飯粒が結構付いています。そして、さっきうがい薬の余りを捨てたのでした。ポビドンヨードなので、小学校の理科実験で使ったヨウ素液の濃い物です。食器に溜まったデンプンが溶けた水に濃いヨウ素が混じって薄まったので青紫色になったのでしょう。怪奇現象ではなかったです。


2019年12月25日(水)[マインドフルネスはなぜ第三世代なのか]

 夜勤明けに図書館に行き、マインドフルネス(mindfulness)の疑問点を調べに行きました。第三世代の認知行動療法(Cognitive Behavioural Therapy; CBT)と九大病院の先生は言っていましたが、それなら第一世代と第二世代は何なのか。蔵書検索をすると、関連書籍は心理学、宗教、精神医学、一般実用書とあちこちにあります。

 心理学コーナーにあった本(参照)に、マインドフルネスの来歴が出ていました。どうやら行動療法(BT;Behavior Therapy)から数えて3世代目という事らしいです。BTに認知療法(CT;Cognitive Therapy)が入ってきてできた認知行動療法(CBT;Cognitive Behavior Therapy)が第2世代目。そこにさらに弁証法的行動療法(DBT;Dialectical Behavior Therapy)やマインドフルネス、アクセプタンス等が入ってきてアクセプタンスコミットメントセラピー(ACT;Acceptance and Commitment Therapy)になったとの説明だったようです。九大病院の先生は肥満症の治療では行動療法をベースに認知療法が加わった流れで、うつの治療では認知療法をベースに行動療法が加わってきたと話していました。その点では第一世代を行動療法にするか認知療法にするかは立場によって違うのかもしれません。

 それはともかく、マインドフルネスは仏教の瞑想から宗教要素を取り除いたと説明されていました。でも、「いまここ」を重視しているのはロジャーズ(C.R. Rogers,1902-1987)の人間中心的理論(Person Centered Therapy)も同様です(参照)。そこでそれらからの影響を探してみましたが見つけきれませんでした。

 以上、心理学コーナーの本だけ読んで書きましたが、宗教コーナーにあった本(参照)はやけに科学的でした。精神医学コーナーの本(参照参照)は見つかりませんでした。みんなに読まれているんでしょうかね。


2019年12月24日(火)[]

 以前、貧乏人にはロカボは無理なんじゃないかと書きました(参照)が、近所のドラッグストアでモヤシと豆腐が安いのでそちらを試しています。

 先日は九大病院心療内科主催の無料セミナー(参照)にも潜り込めましたし、貧乏もなかなか楽しいものです(負け惜しみ)。

 心理学やってる人は貧乏人が多そうなのに、あまり貧乏人向けの勉強法は少ない気がします。個人ブログ等は多いので参考になるものは多いのですが、大学が無料でやってる心療内科に比べれば弱い感じがします。

 統計学だと、オンラインで無料で読める書籍等もあるようです(参照)(参照)し、以前はべらぼうに高かった統計処理ソフトも無料で揃ったりします(参照)。何でなんですかね。


2019年12月23日(月)[]

 先日、元共産党市議の知人がNHKの記事をSNSでシェアしていました。内容は共産党アレルギーと言われるものの分析です(参照)。

 NHKは2016年の参議院選挙での非共産党系野党候補と、2019年の参議院選挙(高知県では県知事選挙)での共産党系野党候補の年代別の支持割合を比較していました。その結果、すべての選挙区の多くの年代で共産党系野党候補の方が支持割合を落としている事を示していました。統計的に意味のある差なのか書いていないのですが、とりあえずそこは容認するとします。

 しかし、「10代、20代、そして70代以上では、共産系候補と非共産系候補の差は、比較的小さく健闘が目立つ。反対に、30代から60代、特に40代、50代では「共産党アレルギー」が強い傾向が読み取れる(参照)」とまで言われるとさすがに統計的に意味のある差なのか問いたくなります。特に徳島県高知県選挙区では18・19歳で共産党系野党候補の支持が24ポイントも差があるのに40代では3ポイントの差しかありません。そもそも18・19歳は、果たしてなにか言える数なのかも疑問ですし、投票率がどうだったかも影響しそうです。

 それにも関わらず、NHKは慶應義塾大学教授の小林良彰さんを訪ねてインタビューしています。ご自身たちの「共産党感情温度」なる調査を示して小林さんは、40代、50代の中年層は共産党に良い感情を持っていないと言っています(参照)が、最高が30代の27.61で、最低は50代の24.1。22~28のグラフなので大きな差に見えているだけです。そもそも好きならば100で嫌いならば0という指標なので、どちらも嫌い寄りです。小林さんは15歳~18歳位の経験に政治態度等が影響するという「政治的社会化」という概念を持ち出して説明しています(参照)が、これも統計的に意味のある差なのか分からないので何とも言えません。ただ、10代~30代の共産党支持率は40代~50代よりも低いという別の傾向も指摘している(参照)のはちょっと面白いと思いました。一番面白いのは、結局どこにも統計的に意味のありそうな数字がなかった事ですが。


2019年12月22日(日)[心療内科メディカルセミナー(2)]

 メディカルセミナーの二日目でした。午前中だけでしたが、今流行りのマインドフルネス(mindfulness)も出ていて興味深い内容でした(参照)。fullnessではなくてfulnessだったようですが、同じ満ちることという意味(参照)らしく、第三世代の認知行動療法(Cognitive Behavioural Therapy; CBT)(参照)と呼ばれているそうです。今日はそのCBTも肥満症の症例の中で紹介されていて分かりやすく興味深かったです。

 僕は正確には教育学部の心理学選修ですから知識が偏っています。加えて前世紀の知識しか持ち合わせていなかったので、医療現場における心理療法の実際に触れられたのは大きな収穫でした。

 何よりも収穫だったのは、セミナーに対する先生方の姿勢でした。皆さん自ら信じる仕事をして、客観的な成果をあげられているようです。だからだと思いますが、その知見をより多くの人たちに知ってもらいたいという熱をひしひしと感じることができました。無料ですし。

 自慢ではなく、自らが知り得た事を多くの人に伝えたいということなんだろうなと感じました。いつしか自分もそんな仕事ができたらなと思いました(同僚らの実践を普及させようプロジェクトは頓挫しましたが)。次は春ですがそんなに内容が変わらないそうなので、その次の夏にも参加できたらなと思います。


2019年12月21日(土)[心療内科メディカルセミナー]

 九州大学病院心療内科が主催する心療内科メディカルセミナー(参照)というものに行ってきました。場違いだなと思いましたが、公認心理師取ったからいいだろうと図々しくも申し込んでみたらOK頂きました。

 相当のアウェイだろうと思っていましたが、「先生」と呼ばれるのに違和感ある位で暖かいアウェイです。これくらいの距離感が一番勉強になりますし、刺激もいただけます。

 今まで誤解していましたが、心療内科って心因性の身体症状を扱っているのではなく、心身相関の観点で捉えている部署なんだそうです。心と体って双方向に影響を与えあっているんですね。

 僕達が学んできた手法なんかもMRIなんかを使って解明していて、とても新鮮でした。明日から支援に役立つというものではありませんが、様々なヒントを頂けました。


2019年12月20日(金)[ババをつかむ]

 朝からババをつかんだのである。

 「ババをつかむ」とは「ババを引く」とも言い、貧乏くじを引くといった意味のようです(参照)。また、「ババ」とは大阪弁で大便というか糞の事を指します(参照)。つまり朝から糞便処理をしたという事です。介護職の事を蔑視して「うんこ取り」と呼ぶ人がいますが、実際に糞便をつかむ事は稀でしょう。今日は糞便が転がってしまったので、貴重な体験をしました。

 「婆を引く」という言葉は、トランプのババ抜きから来ているそうです(参照)。誰かがババをつかまなければならないというこの世の常を暗示しているようにも感じます。フィクションであれば最後には幸運をつかむ事になりますが、最後までババをつかみかねないのがノンフィクションなのでしょう。

 「ババを引」き続ける最大の問題は、公平理論(参照)的にモラルハザードを招きかねない点です。自分の労力に比して報酬が少ないと思ってしまうと、サボって労力を減らしたり感謝の強要や横領によって報酬を増やしたりしかねません。紅茶を淹れて「あげた」のに相手が飲まないと人は腹をたててしまうもの(参照)です。僕達はもっと自由に生きて、自由に生きていると自認できた方がいいのでしょう。


2019年12月19日(木)[]

 博多駅前の西日本シティ銀行本店ビル(旧福岡相互銀行本店ビル)の建て替え・再開発が検討されていると報道されていました(参照)。

 近くに旧西日本銀行本店ビルがあるため手狭になることはないでしょうし、何と言っても磯崎新(1931.7.23-)さんが設計した「外壁全面に茶褐色のインド砂岩を張り巡らせた斬新なデザインで知られ、重厚感ある外観が特徴となっている(参照)」福岡市のランドマークです。驚きでした。

 この動き、博多コネクティッドなる福岡市の政策(参照)を利用しようとするもののようです(参照)。駅前の一等地だけに、単なるランドマークではなく儲かる施設にした方がいいということでしょうか。

 「現ビル象徴のインド砂岩の一部を新ビルに移築することも検討しており、磯崎氏とも相談しながら計画を進める(参照)」そうですが、なんか違いますよね。


2019年12月18日(水)[]

 昨夜の泊まり仕事は比較的仮眠させてもらえましたが、やはり眠くて帰って寝てしまいました。起きて散歩に行くと、スーパーの雑誌コーナーに「お母さんが笑うだけでかしこく優しい子に!」と書いた雑誌(参照)が置いてありました。この雑誌が心理学と関係あるのか分かりませんが、実験しようがない内容だなと思いました。だって人生はやり直せませんから、怒った子育てと笑った子育てを両方試すわけにはいきませんからね。

 例え実験が出来たとして、笑顔が多い母親に育てられた子どもが賢くて優しく育つ傾向があったとしても、それが笑顔のお陰なのかは分かりません。お金の苦労がなければ、母親が笑顔になる時間は増えるでしょう。お金の苦労がなければ、子どもはいい教育を受けられます。子どもが賢い大きな要因は、母親の笑顔ではなく経済力だったのかもしれないのです。

 研究をする際、僕らは普通仮説を立てます。実験や調査の結果仮説が成り立ちそうもない場合、どうするでしょうか。そういうときに、別の実験や調査を行ったり別の統計処理を行って仮説に沿う結果を求めようとしたりします。或いは結果の解釈をうまい具合にこじつけたりします。

 心理学の研究は、「○○すれば○○になる!」と単純に言い切れないものがほとんどです。多くは統計学的にそういう傾向があると言っているに過ぎません。出版物の場合、購入する人が増える傾向があるだけで充分です。ですから、「○○すれば○○になる!」と言い切った方が都合いいのでしょう。


2019年12月17日(火)[心理学実験の再現性]

 先日SNSで知人が心理学実験、再現できず信頼揺らぐ 学界に見直す動きという記事を紹介していました。日経新聞の会員登録をしていないので全文は読んでいませんが、2019年のイグノーベル賞(Ig Nobel Prize)の心理学賞でドイツのフリッツ・ストラック(Fritz Strack)さんの研究が受賞したらしいです。この研究はプライミング効果(priming effect・参照)という有名なものの威力を示す有名な実験に再現性がないことを示した(参照)もののようです(この研究によってプライミング効果自体が否定されるのではないと思いますが)。

 ちょうど昨年の今ごろにロルフ・デーゲン(Rolf Degen,1953-)のフロイト先生のウソ(Lexikon der Psycho-Irrtumer)(参照)という本を読んで2018年12月16日に感想を書いていたのですが、近年古典的な研究を始めとして再現性を検証していくのが世界的な潮流のようです(参照)。2015年8月28日の記事によると、2008年に米国の主要査読学術誌3誌に発表された心理学と社会科学の研究論文100件の再現を試みた所、再現性があったのは39%だったそうです(参照)。2012年から再検証のカテゴリが設けられた学会誌もある(参照)そうで、オリジナリティを求めすぎた動きから転換が図られている(参照)ようです。

 なぜこのような再現性のない結果になるのかについては、様々な要因が指摘されているようです(参照)。そもそも心理学の論文にはアヤシイものがあるというのは僕が学生時代から言われていました。統計処理や研究方法がおかしかったり、そもそも明らかにされていない論文は信用してはいけないと最初に指導された記憶があります。ただ、査読誌に載るようなものは概ね大丈夫なのではないかという信頼も一方でありました。

 思い起こせば僕の卒論は、某有名大学の重鎮の行った調査を地方で行ったらどうなるのかというものでした。長老教授が、「○○先生の研究にケチをつけるのか!」と怒っていたのを思い出します。少なくともあの先生の存命中はアヤシイ研究があっても指摘できない雰囲気はあったのではないかと思います。誰も指摘しないためアヤシイ研究はよく分からない人に支持されてしまい、時にはメディアでも取り上げられ、いつしか常識になってしまったということなのかもしれません。


2019年12月16日(月)[公平理論]

 マネジメント(management)の発明者で経営学者として有名な日本古美術品コレクターのドラッカー(Peter Ferdinand Drucker,1909.11.19-2005.11.11)さんは、マネージャーの資質として真摯さ(Integrity=一貫性)が大切だと強調していたそうです。

 主著のマネジメントにおいて具体的にマネージャーとして不適格な条件として、「強みよりも弱みに目を向ける者をマネジャーに任命してはならない」、「何が正しいかよりも、誰が正しいかに関心を持つ者をマネジャーに任命してはならない」、「真摯さよりも頭の良さを重視する者をマネジャーに任命してはならない」という3つを挙げているそうです(参照)。

 以前、努力-報酬不均衡モデル(Effort/Reward Imbalance Model: ERIモデル)を調べました(参照)が、もとになった理論として公平理論(equity theory・エクイティ理論)というものがあるようです。これはアダムス(John Stacy Adams,1925.3.16-1984)が提唱したもので、自分が仕事に費やした物と自分が仕事から得たものが他人と比較して不公平だと感じた場合にその状態を解消しようとする心理が働くという理論です(参照)。

 そのため、組織的公平性は職業的ストレス研究でも近年では重視されているそうです(参照)。


2019年12月15日(日)[一九ラーメン老司店]

 久しぶりに南区の現場だったので、お昼に元同僚達が好きだった一九ラーメン老司店に行ってきました。

 一九ラーメンは南区大橋に1964年にできた本店がルーツだそうです。本店二代目の岩井豊氏の弟であった岩井満氏が老司四つ角に1965年開店させたのが老司店なのだそうです。現在はご子息の岩井満則氏が継がれているそうです。一九ラーメンは主にご兄弟がのれん分けして福岡市周辺に数店舗あるそうです。約50年前に西区生の松原にできたのが生の松原店。約40年前に早良区野芥にできたのが早良店。同時期に筑紫野市岡田にできたのが筑紫店。閉店した周船寺店の支店として約10年前に糸島市高田にできたのが一九ラーメン・いち里。血縁関係はないですが粕屋町大隈にできたのが粕屋店なのだそうです。

 今回行った老司店は一九ラーメンの中でも積極的な経営で知られているそうで、閉店した鳥栖市の店舗を始めとして多店舗展開しているそうです。現在は18ラーメンという屋号で支店を出していて、博多駅南店(福岡市博多区)、上三緒店(飯塚市)、大土居店(春日市)、須恵店(須恵町)の4店舗があるそうです(参照参照参照参照参照参照)。

 肝心の老司店ですが、人気店ということもあり駐車場も店内も一杯です。一杯ですが回転は早いようでそんなに待ちません。麺を茹でるのは大将だけなのでやや殺気だっていますが、お客様への笑顔を忘れないのは凄いです。店員さんは5人以上いて、皆さん注文をきちんと把握されていてすごぶる有能です。500円のラーメンを食べましたが、残念ながら僕より塩分を欲している方向きの味でした。でもとても満ち足りた気分になるラーメンでした。


2019年12月14日(土)[]

 先日職場で見たテレビ(参照)で、(仮名)衝撃眼という人の写真を待受画面に設定すると幸運が訪れると言っていました。半信半疑で設定してみると、眼鏡の鼻あてが壊れてしまいました。眼鏡に衝撃を受けやすい業務をしているので、恐らく累積したものでしょう。不幸になったわけではないのでしょうが、すぐに待受を戻しました。

 JINSで購入しましたが、鼻パットやネジが取れた場合、無料または部品代で修理してもらえるようです(参照)。

 結局無料でしたが、ネジの調整もしてくれてとても快適になりました。これが専門家というものでしょう。僕らもちゃんと仕事しないといけませんね。

 しかしこの鼻パット。汚れがたまりやすいのでたまには交換したいものです。通信販売で8セット599円とか(参照)、5セット377円とか(参照)で売っています。でもこの値段のものを買うと通販で買うと送料払うのがあほらしいんですよね。その辺で売ってないものか。ポータブルHDD(参照)辺りを買えばいいんでしょうけど。


2019年12月13日(金)[附属特別支援学校がない]

 福岡教育大学(福教大)附属中学校の特別支援学級出身の知人が2人います。そこで調べたのですが、福教大には附属特別支援学校がないようなのです。

 調べてみると、九州・山口・沖縄では、山口大学教育学部附属特別支援学校佐賀大学教育学部附属特別支援学校長崎大学教育学部附属特別支援学校熊本大学教育学部附属特別支援学校大分大学教育学部附属特別支援学校鹿児島大学教育学部附属特別支援学校があるようで、福教大、宮崎大学(宮大)、琉球大学(琉大)には附属特別支援学校がないようです。

 それらの学校にも特別支援教育教員を養成する課程はあると思いますし、現に福教大の特別支援教育教員養成課程は、視覚障害・聴覚障害・知的障害・肢体不自由・病弱・言語障害の専攻がある大規模なもので、(附属特別支援教育センターなるものまであります。

 調べたところ、全国には上越教育大学、岐阜大学、兵庫教育大学、奈良教育大学、広島大学、島根大学(Wikipediaではあると表記されていますがないようです)、福教大、宮大、琉大は附属特別支援学校を持っていないようです(新潟大学、福井大学、京都教育大学は全附連のリストにありませんがあるようです)(参照参照)。こうして見ると、上越教育大、兵庫教育大、奈良教育大、広島大、福教大のような教員養成系では中核のような大学も目立ちます。上越教育大、岐阜大、奈良教育大、広島大、島根大、福教大、宮大の附属学校には特別支援学級があるようです。恐らく統合教育(integration)の視点からわざと作っていないということなのでしょう。また、兵庫教育大の附属学校には特別支援学級が設置されておらず包括教育(inclusion・inclusive)がなされているようです(参照)。琉大はどのようになっているのか分かりませんでしたが、教員はインクルージブ教育を専門にしているようです(参照)。特別支援学校設立の計画が以前からあって土地だけは確保されているという説もあります(参照)。


2019年12月12日(木)[]

 某中国の某新疆ウイグル自治区では、ヤバい外国人だと思われたら歓迎されるようです(参照)が、我が国では反社会的勢力について「形態が多様であり、時々の社会情勢に応じて変化しうるから、あらかじめ限定的、統一的に定義することは困難」と閣議決定したようです(参照)。

 そもそも反社会とか非社会とか有り得ないわけですよ。すべての人を含むのが社会なのですから。社会の中にあるものに、反社会も非社会もないわけです。

 特定の人々を政府が指定して、花見に呼ばないというのも差別的な取り扱いです。この閣議決定は、いかなる人も社会から弾き出してはいけないという崇高な理念の現れなのだと思います。

 と言ってしまえば、リベラル派はもろ手をあげて賛同することでしょう。なぜ言わんのだろ。


2019年12月11日(水)[星から来た男]

 泊まりの仕事中に利用者さんとウルトラマン80を見たので、頭の中は主題歌がベビーローテーションです。

 ウルトラマン80は1980年4月から1981年3月まで放送されたそうです。その前後にはウルトラマンをやっていなかった記憶がありましたが、正確には前年にもアニメーションのウルトラマンをやっていたようです(参照)。確か主人公が学校の先生と警備隊員を兼任してたような。

 内容はよく覚えていないのですが、主題歌は耳に残る曲でした。TALIZMANという人が歌っていたようです(参照)。「Ultraman eighty」と繰り返す部分を「すごい男はちじゅー」と友人が王様ばりの直訳で歌っていたのを覚えています。でもそのあとも続く英語はガン無視していました。今調べると「He came to us from a star」と歌っているようです(参照)。当時の小学生には訳するのは難しいかもしれません。

 調べてみると前述した教員設定は途中でなくなったそうで、この主題歌すら変わっていたようです。なんでも怪獣は人間の心から生まれるという設定だったそうで、現在にも繋がる内省的なシリーズとして始まったようです(参照)。制作の都合上学園ドラマとの両立が厳しかったのだそうです(参照参照)。しかしまったく設定変更の記憶はありません。視聴率も期待ほどなかったそうで、紆余曲折の末に制作会社と放送局も大喧嘩(参照)。本当に1980年代唯一のウルトラマンになってしまった作品らしいです。


2019年12月10日(火)[今年を振り返ってみた]

 で、ローカーボにチャレンジしてみましたが、早々に挫折しました。炭水化物は安く上がるので、貧乏人にとって制限は難しいのです。

 食い物の制限と言えば、ビーガン(vegan)として知られる環境活動家の少女にステーキを食わせたいと言っていた作家が批判されていました。どっちかと言うとビーガンの方が金は掛からないかもしれません。

 さて今年は、同年代の方々が殺したり殺されたりする事件が目立ちました。パッとしない人生を送るとそんな風に悲惨ですが、パッとする人生を送ると人を殺しても捕まらないという上級国民というのも流行りましたね。

 まあ捕まらないのが本来の姿だと人質司法批判も出ましたね。その後保釈された被告人等が逃走した報道が頻出しましたが、あれは人質司法を守りたい人の差し金なんですかね。


2019年12月9日(月)[ロカボとローカーボとローカーボン]

 経団連の会長さんが、低炭素ではなく脱炭素を目指すとか言うてました(参照)。脱酸素剤みたいでややこしいですが、とにかく目指すそうです。

 低炭素はローカーボン(low-carbon)の訳語らしい(参照)ですが、糖質制限してる人をロカボとかなんとか言うみたいですね。

 ロカボ(locabo)とは炭水化物に含まれている糖質の量を1食あたり20~40gにするという適正糖質を表しているそうです(参照)。対するローカーボはローカーボーハイドレート(a low-carbohydrate)の略で、直訳すると低炭水化物となるのでしょうか。極端な糖質制限も含んでいるとしています(参照)。

 ちなみに脱炭素はデカーボナイズ(Decarbonize)あるいはカーボンフリー(carbon-free)の訳らしい(参照)の訳語だそうです。


2019年12月8日(日)[GHQ精神健康調査票]

 公認心理師試験の過去問(参照参照参照)に、GHQ精神健康調査票というのが出ていました。GHQというのは勿論General Headquartersの略称ではなく、The General Health Questionnaireの略称らしいです(参照)。

 イギリスのモーズレイ(Maudsley)精神医学研究所のゴールドバーグ(David P. Goldberg,)博士が開発したもの(参照)だそうです。

 60項目あるそうですが、短縮版GHQ28、GHQ30もあるそうで、精神疾患のスクリーニング目的に使用されるそうです。適用年齢は12歳以上(参照)。

 ちなみに医科診療報酬点数は80点 (根拠D285-1)だそうです(参照)。


2019年12月7日(土)[]

 公認心理師現任者講習会は様々な団体が行っているのですが、僕が非心理職だからか、中には聞いたことのない団体もあります。

 第1回(2018(平成30)年)、第2回(2019(平成31)年)、第3回(2019(令和1)年)の3回とも行っているのが、一般財団法人日本心理研修センター公益社団法人日本精神科病院協会一般社団法人日本遠隔カウンセリング協会一般社団法人国際心理支援協会公益財団法人関西カウンセリングセンター一般社団法人日本スクールカウンセリング推進協議会一般社団法人東京メディカルアンビシャスの8団体です。

 第1回(2018(平成30)年)の受講者が一番多かった筈ですが、何故か第2回(2019(平成31)年)から参入して第2回、第3回(2019(令和1)年)と行っているのが、公益財団法人パブリックヘルスリサーチセンター一般社団法人日本産業カウンセラー協会です。中には第3回(2019(令和1)年)から参入した一般社団法人日本公認心理師協会もあります。まあ、ここは確か出来て間もない筈なので仕方ないのでしょうが。

 逆に第1回(2018(平成30)年)だけやって止めたのが、一般社団法人日本臨床心理士会公益社団法人青少年健康センター です。よく分からないのが、第1回(2018(平成30)年)と第3回(2019(令和1)年)だけやっている一般社団法人メンタルヘルス協会一般社団法人こころの臨床です。第2回(2019(平成31)年)は減るだろうと思っていたら案外集まったので再参入したのでしょうか。逆に第2回(2019(平成31)年)だけやった一般社団法人共生の未来考究会は、どういう事情があったのでしょうね。


2019年12月6日(金)[]

 先日ポチッたシャチハタのキャップが玉砕したので近所の文具店オフィスランドに注文してたのを取りに行きました。このお店、大きなチェーン店かと思ったら、北部九州にしか店舗はなく、原店、足立インター店、東福岡店、八幡あいおい店、別府店、熊本田崎店、諫早店、明野店、那珂川店の9店舗のようです。以前は大橋店があり、たまに行っていたのですが閉店したようです。株式会社オフィスランドは1996(平成8)年2月14日設立と案外新しい会社のようで、本社は北九州市小倉北区神岳1-2-17にあるようです(参照)。

 昨日まででNHKの東京直下地震のシミュレーションドラマ(参照)が終わりました。テレビのないところで携帯で見たり、泊まり仕事の片付け中に見たりとあまり真面目に見ていませんが一応4日分見ました。3日目は震災3日後が舞台でしたが、火災が(燃えるものがなくなって)自然鎮火し、一部幹線道路が復旧したものの停電は続行中で物資も医療もまだ不足。閉じ込められている人もかなりいて救出が続いているという状況でした。

 今回は通電火災について大きく取り上げられていました。地震の際に自動的に落ちる感震ブレーカーが紹介されていましたが、小さな地震でも落ちてしまうのは恐そうにも思いました。また、マンションは避難所の収容人員に想定されていないと初めて知りました。マンションでも停電や断水は等しくあって内部が無茶苦茶になってたりするのですけどね。そのため、避難所は避難していない人も対象にした配給所でもあると話されていましたが、物資が不足すると避難所にいる人と自宅避難してる人の間で反目が生まれそうだなと思いました。あと、大きな余震も出ていました。

 4日目は前日の余震による土砂崩れがやってきて、本震で弱った建物が余震で倒壊したり、本震余震で液状化した堤防が決壊するかしないかという話が出ていました。


2019年12月5日(木)[]

 医師の中村さんの件、灌漑によって下流の湖が干上がった例(参照)を念頭に、自然破壊だったのではという疑問を知人が投げ掛けていました。

 中村さんの関わった水路はそれほど大規模ではない(参照)ので、単純に援用されるのか分かりません。ただ、水利権の問題があったよう(参照)なので、検証は必要なのでしょう。

 今、中村さんは英雄になっています。特に福岡県は地元でもあり、功績に異を唱えにくい状況ではあります。そんな中、知人が提起した疑問はとても貴重であるのは間違いないでしょう。一番は犯行グループが主張してくれることなのでしょうが、難しそうです。

 このニュースに接して、僕がなぜ哀しいのか考えてみました。それは、想いが伝わらない事への哀しみなのだと気付きました。僕が心理学を学んだ事、僕が今障害者支援の仕事をしている事、どちらもその哀しみが原点であるのかもしれません。


2019年12月4日(水)[]

 ぺシャワール会の現地代表である医師の中村哲さんが銃撃を受けて亡くなったそうです(参照)。

 第一報では命に別状はないという事でした(参照)が、残念です。

 中村さんは僕たちの小学校の先輩にあたる方でした。恥ずかしい額の募金しか僕はできませんでしたが、こういう立派な方がいらっしゃって、そういう方を支えようという人々がいらっしゃる。古賀人、福岡県人、日本人として誇らしい事でした。

 今はただ、ご冥福をお祈りいたします。


2019年12月3日(火)[]

 昨日から4日間、NHKで東京直下地震のシミュレーションドラマ(参照)をやっています。小芝風花さんという可愛らしい人が主人公ですが、現時点で想定される被害等を盛り込んだ真面目なドラマです。

 昨夜は地震発生当日の回でしたが、建物の倒壊だけではなく火災に停電に交通麻痺に帰宅困難に群衆雪崩(参照参照参照)にと畳み掛けるような内容でした。

 東日本大震災が東北でよかったと失言した政治家がいましたが、東京一極集中していなければこれらの想定はもっと穏やかであったのではないかと思いました。震災後に首都機能のバックアップが言われ、実際にいくつか実現しています。しかしそうやっても機能が保たれるだけで人命は保たれるわけではありません。

 2日めの今夜は発生2日めのが舞台で、デマや通信障害がクローズアップされていました。火災旋風も出ていました。被害を俯瞰するという意味ではいいのでしょうが、徹底的にマスメディア視点です。そういう点で感情移入しにくいですが、いい番組だと思います。


2019年12月2日(月)[]

 ミュージシャンの財津和夫さんが今日の西日本新聞のコラムで「できる者は実行する。できない者が教える。(He who can, does. He who cannot, teaches.)」という英国の劇作家バーナード・ショー(George Bernard Shaw,1856-1950)の言葉を紹介していました。

 実行するより教える方が向いているので教えている人もいるんじゃないかとは思います。そもそも実行できる人が教えられるかと言えばそうではないですしね。

 とは言え、「できない者が教える」と言いたくなる気持ちも分かります。「そんなに言うならお前がやってみろ」と内心思う経験は、僕にもあります。

 教える人にも責任はありますが、行う人の比ではないと思います。そんなところが反発してしまう一因なのかなと思います。


2019年12月1日(日)[]

 福岡市の小学校区には、体育振興会というものがあります。校区自治協議会(自治会・町内会)と区体育振興会の下部組織であるようです。たまにスポーツ振興会とか体育振興委員とか呼ばれたりもします。

 福岡のスポーツと言えば福岡ソフトバンクホークスですが、それより古いのが福岡国際マラソン選手権大会(福岡国際マラソン)。この沿道警備は体育振興会の人たちが行っています。かく言う僕も体育振興会員。仕事のシフトが分からなかったので沿道警備に参加しませんでしたが、同じ町内の人が警備している場所で観戦してきました。

 今年73回の福岡国際マラソン。福岡市での開催が固定したのは1959年の第13回から(参照)。町内会を動員するのは長い歴史をかけて培われたものなのでしょう。札幌市の北海道マラソンは企業ボランティア中心と聞きましたが、それぞれの理由があってそれぞれの形をつくっていったのでしょうね。

 今回のボランティアは夏から募集がかかったそうです。ボランティア参加者は古参も多く、昔はネクタイピンとか記念品もくれた(今は帽子と上着がもらえる)とか言っていました。こういう人がいるのも歴史の重みです。来年やるよといきなり決めてやるのは大変でしょうね。


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