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チラシの裏 2020年11月


2020年11月30日(月)[自罰・他罰・自責・他責]

 ドラッグストアで会話しながら買い物をしている老夫婦がいました。恐らく80代後半以上なのでしょうが、とても穏やかに買い出しをしていました。

 知人が「他責メインの陰謀論者は不幸である」という話を書いていました。これは証明が難しいぞと思いました。例えば他罰的とか外罰的とかいうのはローゼンツヴァイク(Saul Rosenzweig,1907.2.7-2004.8.9)の絵画欲求不満テスト(P-Fスタディ:Picture-Frustration Study:PFS)で使われるのが一般的ですが、最近では新型うつ関連で他責・他罰という尺度が出ている(参照)ようです。恐らく他責に関する尺度は新たに作らないといけないような気がします。

 もっと言うと陰謀論者尺度を作るのが難しそうだと思いましたが、2013年にRobert Brotherton、Christopher C. French、Alan D. Pickeringが5因子の一般的陰謀論者信念尺度(Generic Conspiracist Beliefs Scale; GCBS)というものを作っていて(参照)、2019年には日本でも眞嶋良全と中村紘子が日本語化の検討をしたようです(参照)。こちらは待っていればいつかは尺度ができそうです。

 そもそも例えば「他罰傾向が強い陰謀論者は自罰的傾向(或いは非他罰傾向)が強い非陰謀論者より幸福度が低い」と分かったとしても、他罰傾向が影響しているのか陰謀論傾向が影響しているのか分かりません。そもそも要因が増えると被調査者を増やさないといけないから面倒だと他罰傾向が強い人は幸福度が低いという論文を探しましたが見つけられませんでした(参照)。当の本人に伺うと、他罰自罰よりも自己決定感の方が重要だと答えてきました(参照)。まあ確かに裁量の広さは職業ストレスに影響しますからね(参照)。


2020年11月29日(日)[]

 タッチパネルが割れてタッチに反応しないAndroidタブレットがあるとの事で、今日はその処理をしました。

 まずは普通のUSBにもmicroUSBにも接続できるナカバヤシのDigio2(MUS-UKT122BL)というマウス(参照)を持っていきます。本来ならばBluetoothマウスでいいのですが、ペアリングができないのでこれにしました。この手のマウスはなかなか売っていないので、microUSBとUSBの変換アダプタを使って有線マウスを使うのが普通でしょう。とりあえずこれで使えるようにして、本体のデータをmicroSDカードに移すようにお願いしました。

 ところが持ち主の持っているmicroSDカードがすべて容量一杯ということで何ともしようがありません。そこでBluetoothマウスのELECOM製M-BT12BR(参照)をペアリングして、USBホストアダプタのSCR-SDH02/WH(参照)を介してVerbatim(バーベイタム・三菱化学)の32GBUSBメモリ(USBV32GVZ2という型番らしい。ちなみにUSBP32GVZ2らしいのも持っていますが外観以外の違いが分からない)にデータを吸い出しました。とりあえずデータは預かっていますが、移す先がないので困っています。

 今日は夜寒く、お腹が痛くなりました。


2020年11月28日(土)[]

 福岡市営地下鉄福岡空港駅とJR九州長者原駅接続促進協議会の記事が読売新聞朝刊に出ていました。

 この前USBメモリが飛んだので、昨日からのAmazonのセールでポータブルHDDを注文しました。これでこまめにバックアップ取ろうと思います。それにプラスしてクラウドサービスも検討しようと思います。Windowsを起動する度に接続されるのがウザいOneDriveは標準で5GB使えるそうです(参照)し、Androidでも使えます(参照)。一方でGoogleドライブは無料で15GB使えます(参照)。

 作成したファイルだけでもどちらかに入れておけばスマホでも仕事できるかもしれません。Office2010の保証が切れるのでリブラオフィス(参照)にしようかと思っていましたが、一発丸ごとGoogleの軍門に下るのもいいかもしれません。

 社会学者の上野千鶴子さん(1948.7.12-)が「学術会議問題答弁のしどろもどろ、GoToキャンペーンの右往左往、自助ファーストの冷酷無情、感染拡大下でのオリンピックの強行案...これで支持率が低下して、『この顔』では次の衆院選を闘えないと政権与党が考えるようになるのは時間の問題だろう。(参照)」とツイートしていました。11月時点の内閣支持率はNHKでは微増していたので(参照)、これはちょっと言い過ぎではないかと思いました。社会学者なのですから、印象論ではなく調査の結果等を踏まえて物を言って頂きたいと思いました。これでは昭和16年夏の敗戦(参照)です。こういった楽観論が野党を甘やかし、ダメにしたのではないでしょうか。国民は国会中継とか見ていません。下手したらニュースも新聞も見ていません。そういった国民をちゃんと見ていないから、野党は支持を広げられないのだと思います。


2020年11月27日(金)[]

 ASD(Autism Spectrum Disorder:自閉症スペクトラム障害)の方の支援に入ることがあります。聴覚が過敏な所があり、バスに乗っていただくのに3ヶ月、電車に乗っていただくのに1年くらい掛かりました。ところが世の中には、「走行中は絶え間ない振動が乗員を襲い、2ストロークエンジンの爆音とロードノイズ、遠慮なしに進入してくる風切り音など」を魅力に感じるASD児がいる(参照)ようです。案外心地いいんですかね。無茶苦茶煩かった宮地岳線も揺りかごとしては優秀でしたし。

 以前、私たちはどうして家では死ねないのかを調べたことがありました。すると、嶋田クリニック院長で医師の嶋田一郎さんが書いた記事(参照)が見つかりました。この記事によると1951年では8割以上が自宅で死亡したのに対して、2016年では8割近くが病院で死亡しているのだそうです(参照)。先進国と比べると日本の病院死の多さは突出しているそうで、アメリカでは4割程度、フランスでも6割以下、オランダでは3割以下なのだそうです。ところが日本国内でも半数近くが「最期を迎える場所」は「自宅」でありたいと望んでいるそうで、「病院などの医療施設」を望むのは3割を下回っているそうです(参照)。

 なぜそのようなミスマッチが起こっているのか。嶋田さんは、家族への負担を考えて本人が言い出せない。家族が不安を口にできない。在宅医療を手掛ける医師が少ないという三点を指摘しています(参照)。今年になって僕も色々体験させて頂きましたが、その中で感じたのは高齢者の退院の難しさです。体に不自由な部分があると、自宅で過ごすのが難しくなります。多くは自宅で福祉的な支援を受けながら生活ができるのでしょうが、独居だったり障害が重かったりすると入所施設を考えざるを得なくなります。そして、医療的なケアが必要になると病院にいる方が家族にとって都合が良くなりますし、それを非難できないでしょう。そういう家族を見込んで作られた医療機関も沢山あり、経営上そういう患者を長い間入院させるのが求められてしまいます。今の日本は病院で人が死ぬシステムになってしまっているのです(参照参照)。僕達が家で死ぬためには、色々な仕組みを変えないといけないのです。

 「23年間植物状態と思われていた男性に実はずっと意識があったことが判明」という記事(参照)を読みました。僕らは言語の表出がないだけでその人の意識を意識しなくなります。医療や福祉のプロであればそんな事はないだろうと思ってきましたが、自ら省みてそうでもない事に気付かされます。それどころか意識を意識しないといけないと意識していない人も未だにいると今年は気付かされました。要支援者の意思を大切にしなければいけないと気付かされた年がもうすぐ終わります。


2020年11月26日(木)[障害者福祉業界のセクハラ]

 昔はセクシャルハラスメントが日常茶飯事でした。鹿児島の結婚式には「運転免許証」という定番のセクハラネタがあり、同じテーブルにいたお堅い先輩の顔がみるみる強張って怖かったのを覚えています。10年程前は男女問わず職場での下ネタの応酬をしていた記憶があります。十年一昔です。

 昨日の提訴の件です。昨日書いた大規模イベントは夜の交流会がメインとされていました。全国から集まった関係者が、夜遅くまで語り合うのです。勿論提訴された人もそれに出ていた筈で、全国各地の業界関係者は提訴された人が酒席でどういう振る舞いを見ていたわけです。

 その中には、セクシャルハラスメントに類するもの(参照)があった可能性はないのかと思います。もしあったとすれば、日本の障害者福祉の有名人たちが揃いも揃ってセクシャルハラスメントを容認或いは黙認していたことになります。

 いくら何でもそういった公の場でハラスメントするとは思えませんし、していたとしてすべての人が口をつぐむのはないだろうと思います。でもこの業界、「生き甲斐搾取」が横行していますし、性的な問題に無頓着な所もあります(参照参照)。幹部クラスには互助会的な繋がりもあります。何よりもこの業界の人はみんな優しい。そうでなければ僕はとっくに失職しています。いずれにせよ他人事ではありません。


2020年11月25日(水)[障害者福祉業界のパワハラ]

 日本人はなぜ自宅で死ねないのかを考えようと思ったら、障害者福祉業界の有名人である社会福祉法人理事長がセクハラとパワハラで訴えられたという記事(参照)(参照)(参照)を知人が紹介していてふっとんでしまいました。障害者福祉業界は、パワーハラスメントを生む構造的な問題があると僕は思っています。

 第一に、福祉業界の人は社会的に意義がある仕事をしていますが、社会的地位が低いため選民意識に陥りやすいという点。第二に、組織力でなく個人の力に頼るためスターが生まれやすい点。第三に滅私奉公せざるを得ない労働環境である点。第四に、支配欲求や承認欲求が満たせそうであるが難易度が低いためそういう人材が入り込み、滅私奉公する人を承認欲求が強い人が利用する構造が元々ある点。第五に、公私の区別をつけにくい仕事内容である点。

 記事では「福祉業界のドン」と言っていますが、本人は福岡県大牟田市出身で筑波大学大学院障害児教育研究科を修了して滋賀県の社会福祉法人に就職したようです(参照)。障害者福祉は長年教育学部出身者に支えられてきましたが、筑波大学の障害児教育はこの中でもエリート。とは言え地縁血縁があるわけでない雇われ理事長であると分かります。非営利法人はお金によって支配できないので、法的にはポストがなければ無力です。失脚すれば後はないでしょう。ただし人間関係による影響力行使や横滑り再就職はありうるようですが。

 提訴された理事長は、障害者アートを展示するミュージアムにも携わり(参照)、日本における障害者アートの中心的人物でした。毎年滋賀県で行われる障害者福祉業界の大規模イベント(参照)の中心人物としても知られています。このイベントの参加費は20000円。顔繋ぎの機会である交流会の参加費は10000円。宿泊費は一番安い4人部屋だと1泊8000円から。2泊3日なので合計46000円からということになります(参照)。試しに福岡からの交通費も加えると、博多駅から京都駅まで新幹線に乗り、京都駅から大津駅まで在来線を使うと片道16160円なので往復だと32320円(参照)。福岡市内から参加すると、62160円程掛かる計算になりました。こういう会の交流会に行くと、知り合いのいない僕のようなぺーぺーはとても居心地悪いです。つまり、(薄給なスタッフを尻目に毎年来ている)常連がいるわけです。そういった人達がこういった場所で理想を語り、全国に散らばって理想を広めているわけです。しかし中には現実化する手段を持ち合わせないのに理想論を語るだけの人もいるでしょう。それが所謂やりがい搾取であり、パワーハラスメントそのものなのだと思います。


2020年11月24日(火)[]

 泊まり勤務明けで寝不足の中事務所で書類を書いていたら、年末調整の締め切りの方が先やでと教えて貰いました。今回からはスマホのアプリ(参照PC版)で出来るそうです。スゲエと思ったら、うちの職場はスマホで入力して印刷するというよく分からない仕組み。そんなに変わらないので、手書きで出しました。

 仮眠後に目が覚めると、地方から東京に引っ越す若い女性の部屋探しドキュメントバラエティー番組(参照)をやっていました。さも一般的な人生のように地方の若者が都市部に移住する一方通行を毎週のように放送するのは、とても問題があると思います。

 東京都渋谷区での傷害致死事件で驚いたのは、被害者が東京に移り住んだのは十数年前らしいとの事でした。4、50代で転居、転職した事になります。それまでは地元で働いていたのでしょうか。弟さんがお母様の扶養をしているっぽいので、或いは弟さんがお母様を介護施設に入所させた前後とかなのかもしれません。いずれにせよ、そうなると東京には仕事関係以外の知り合いは少なかった事でしょう。大変だったのではないかなと思います。

 一生同じ土地で生きていければ人間関係の資産をフル活用できます(資産には正負ともにあるとは思いますが)。地方に生まれた人はその点でもハンディキャップを背負う可能性が高いと改めて思いました。地方の若者が都市部に移動するのが一般的になると、出身地による格差は更に大きくなるのではないかと懸念します。日本国憲法の「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。(日本国憲法第14条)」という条文にも、国際人権規約(参照)の「この規約の締約国は、この規約に規定する権利が人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治的意見その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、出生又は他の地位によるいかなる差別もなしに行使されることを保障することを約束する。(経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第2条2)」という条文や「この規約の各締約国は、その領域内にあり、かつ、その管轄の下にあるすべての個人に対し、人種、皮膚の色、性、言語、宗教、政治的意見その他の意見、国民的若しくは社会的出身、財産、出生又は他の地位等によるいかなる差別もなしにこの規約において認められる権利を尊重し及び確保することを約束する。 (市民的及び政治的権利に関する国際規約第2条1)」という条文にも「出身地」という文言はありません。しかし東京をはじめとした都市部と田舎との格差は今でも話題になります(参照)(参照)(参照)。そしてそれを克服するには都会に行くしかないというアホらしい現実があります。


2020年11月23日(月)[]

 感情労働(Emotional labor)という言葉があるそうです。「感情が労働内容の不可欠な要素であり、かつ適切・不適切な感情がルール化されている労働のこと[1]。肉体や頭脳だけでなく『感情の抑制や鈍麻、緊張、忍耐などが絶対的に必要』である労働を意味する(参照)」そうで、以前は客室乗務員が典型とされていたようですが、今では医療職や介護職等も含まれる(参照)ようで、見ると対人職は幅広く含まれているようです。昔はそうでもなかったんでしょうけどね。僕達も「死ね!」とか罵倒されても怒ってはならないので、これに当たるのでしょう。

 さて昨日書いた東京都渋谷区での傷害致死事件がずっと気になっています。言っては悪いですがベタ記事なので詳細があまり報じられないのですが、加害者と被害者の歩んできた人生はどのようなものであったのかを考えてしまいます。

 被害者(64)は広島県広島市出身。結婚はしておらず、若いころはアナウンサーになる夢を持っていたこともあったがあきらめ、結婚式の司会などをしていたとの事でした。東京に移り住んだのは十数年前らしいとの事で、約3年前まで杉並区のアパートに居住していましたが、その後どこに住んでいたのかは不明だそうで、今年2月まで杉並区のスーパーで販売員として働いていたのだそうです(参照参照)。親族としては埼玉県在住の弟さん(62)がいらっしゃるとの事で、ここ10年程連絡を取っていなかったとの事です。また、お母様が介護施設に入所しているそうで、昨年12月には弟さんとお母様にクリスマスカードが届いたのだそうです(参照)。昨年12月時点の居住地は不明ですから、住所は書いていなかったという事なのでしょう。

 事件の数日前に被害者に上着等を渡そうとした女性がいたそうです。被害者は笑顔で応じたものの受け取ってはなかったそうです(参照)。被害者は何でも自力で解決しようとする性格だったようです(参照)。それはとても貴いと思います。でも、本当に苦しい時は一人では解決できません。このような事件がなくても、バス停で一夜を過ごすのは厳しい気候になりつつありました。被害者は名刺大のメモ用紙に親類の連絡先等をびっしりと書き留めて携帯していたそうです(参照参照)。その中の誰かに手を伸ばすことができたら、誰かが手を握る事が出来たのではないかと哀しい想いがします。


2020年11月22日(日)[自由意思]

 今日は町内会の行事でしたが、昨日の下痢が治まらず休みました。と言うかこの感染状況でイベントをするというのが、僕の感覚では有り得ません。当面は町内会とは距離を置きたいと思います。

 サピエンス全史のハラリさん(Yuval Noah Harari)へのインタビューが11月22日付の読売新聞に出ていました。ハラリさんは「米国の巨大IT企業はパソコンやスマートフォンの画面上の広告を消費者にクリックさせる手法の研究を重ね、憎悪や恐怖、不安を刺激すれば人間の注意を引き、行動を導けることを発見している。これもハッキングと言えます。」「その先にあるのはAIが市民一人ひとりに『最適解』を差し出し、本人に意識させない形で思考と行動を操作する未来です。人間の自由意思を否定する未来です。」「自由民主主義という大きな物語の失墜は、破壊的技術革新とも関係しています。自由経済と民主政治は人間の自由意思を根幹としているのですから。」と語っています。最近は脳が決定した後に意思だと認識されるので「自由意思」など存在しないとさえ言われています(参照)。でもそのような事は昔から言われていた気もしますし(参照)、殊更強調されるようになったのはそういった風潮と無縁ではないのかもしれません。

 その後に読書欄があり、山本尚 日本人は論理的でなくていい の広告が出ていました。「ソロバンの答えは『出る』のであって『出す』のではない。」「矢は的に『当たる』のであって『当てる』のではない。」と要約に書いていました。日本人だからかどうかは知りませんが、確かに僕はそういう考え方をしますね。自分もやったけど周囲の人や環境のお陰かもしれない。人事は尽くしたけど天命のお陰かもしれない。そんな発想が強いのではないでしょうか。だから自慢が嫌われる(参照)。でもこれって論理的でないわけではないように思います。

 広島県出身で今年2月頃まで東京都杉並区のスーパーで働いていた64歳の女性が路上生活者になり、東京都渋谷区のバス停で夜を明かしていた所を近所の46歳男性に殴られて死亡したそうです。殴った男性は以前就職していたそうですが上手くいかず、家業を手伝っていたのだそうです(参照)。どちらも仕事を失ったわけですが、片や家まで失う羽目になってしまう。年齢的なことや社会情勢の違いもあるのでしょうが、地縁血縁のない場所に移り住む恐さでしょう。実際はそれほど遠くない人々が、殺し殺される。哀しい事件です。


2020年11月21日(土)[]

 菅義偉(1948.12.6-)さんが第99代内閣総理大臣になって2ヶ月経ちましたが、僕の携帯料金(参照参照)は一向に安くなりません。

 大手2社がサブブランドでの今までより安いプランを発表したというのは知っていますが、品質の良い大手が値下げしてもたかが知れています。問題はキャリア系ではないMVNO(Mobile Virtual Network Operator)。いわゆる格安SIMがどれだけ安くなるかです。お金に困っている人はそちらを使っているでしょうから。このままではそちらはあまり恩恵を受けられないのではないかという感じもします(参照)。

 今回の値下げは特に理由があるわけではなさそうです。特に政策の裏付けがあるわけではなく、ただ言われたから下げるだけという感じです。そんなのでいいのかなという感じがしています。

 今日は歩いて隣町の床屋に行きました。帰りからお腹が痛く、なぜか下痢になっていました。運動したからでしょうか。


2020年11月20日(金)[]

 福岡市東区箱崎に株式会社秀島彫刻工業(参照)というはんこ屋さんがあるそうです。旧糟屋郡箱崎町役場近くにあって来庁客相手に商売をしていたお店だそうで(参照)、今では日本一品揃え豊富なはんこ屋さんとして有名らしいです。

 今日は短時間勤務だったので、久し振りに古本屋さんに行きました。買った本のうち1冊が上田敏 リハビリテーション 新しい生き方を創る医学 (ブルーバックス) 1996(参照)。「現代のリハビリテーションは、障害があっても、残っている健常な心身の機能をとことん伸ばし、それを新しい能力にまで高め、一人の自立した人間としての新しい生活の確立をめざす。本書では、神経の再生や脳機能の再編成、あるいは心の立ち直りなどに関する新しい知見を応用して、人間の全面的な回復をはかろうとするリハビリテーション医学の最新の姿を紹介する(参照)」本だそうです。親族が入院した時にリハビリの知識がないのを痛感したので、亡くなってしまった今では遅いですが読むことにしたのです。

 とは言え、rehabilitationは僕らの仕事と無関係ではありません。今苦しんでいる個別支援計画ですが、以前はIHPと呼ぶ事がありました。IHPとはIndividualized Habilitation Planの略称。habilitationは療育と訳されるので、個別療育計画です。パラパラと読んでみましたが、自分達の仕事と関連する部分も多いなと思いました。ADL(Activities of Daily Living・日常生活動作)なんてのは使いますし、そもそもICF(International Classification of Functioning, Disability and Health)みたいな捉え方(参照)も使いますし、公認心理師試験の参考書にも出てた記憶があります。色々勉強になりそうです。

 先日、漫画家のまつもと泉さん(参照)(1958.10.13-2020.10.6)が亡くなったので、きまぐれオレンジロードを読んでみました。優柔不断な男性が両手に花の三角関係に陥る漫画で、「『週刊少年ジャンプ』で1984年15号から1987年42号まで全156話が連載された(ただし、1986年42号から1987年11号まで休載)(参照)」ものです。当時はラブコメブームだったそうで、1978年連載開始の柳沢きみお 翔んだカップル以降各少年誌で恋愛要素のある漫画が連載されていた(参照)」との事です(恋愛要素があるかどうかで言うとドラえもんも含まれますけど)。週刊少年ジャンプでは「『ストップ!! ひばりくん!』の江口寿史や『ウイングマン』の桂正和、『キックオフ』のちば拓、そして、この『きまぐれオレンジ☆ロード』のまつもと泉といった、ラブコメ(さらにいえば可愛い女の子)を描くことが出来る若い才能を、徐々に“主戦力”として起用していくことにな(参照)」ったそうです。三角関係ネタと考えると僕はめぞん一刻を思い出すのですが、こちらはちょっと早く「1980年11月号から1987年の19号にかけて全161話が連載(参照)」されたそうです。読み返して思いましたが、こういうのは三角関係から生じる面白味を多少ご都合主義で楽しむべきものなのでしょう。整合性を考えると、きっと鬱な展開になってしまいます(参照)。


2020年11月19日(木)[]

 Windows10のバージョン20H2へのアップデートをしていると、USBメモリが壊れました。EaseUS Data Recoveryなるものでスキャン中ですが、データ救出はほぼ絶望的でしょう。

 職場からもらった紙データをスキャンしたものを溜めていたのですが、忙しいのと外付けHDDの容量が少なくなってきたので、調べてみたら昨年11月末からバックアップを取っていませんでした。データを使うことはほぼないので実害はありませんが、精神的にきついです。以前飛んだことがあるのでバックアップを取るように心掛けていたのですが、重要ではないデータなので油断していました。

 フラッシュメモリはいきなり使えなくなります。だからこそ、バックアップが必要です。でも、今これを書いているSO-04Hでも、これをネットに上げるARROWS TAB Q506MEでもmicroSDカードを使っていますし、第一内部記憶装置もフラッシュメモリ(Q506はeMMC(embedded MultiMediaCard))です。

 最近、SSD(Solid State Drive)が流行っているようですが、なんか怖い気がします。SSDとHDD(hard disk drive)の両方を付けて、SSDにソフトウェアをインストールしてデータはHDDに保存すれば良いのでしょう。それでもそうもいかないソフトウェアもありますし、2つつけられないパソコンもあるでしょう。どちらか一つとなれば、速度(SSD)か安全(HDD)かの二者択一になりそうです。って、HDDも壊れますけどね。


2020年11月18日(水)[帰属理論と自己責任論(7)~その他(下)]

 職場で流していたテレビで、ローカル路線バス乗り継ぎ対決旅をやっていました。太川陽介さんのマネジメントが珍しくディスられていて面白かったです。仕事中にWindows10のバージョン20H2のインストールを走らせましたが、どうも外部記憶装置を使うと上手くいかないようなので、本体の空き容量を増やさないといけないようです。

 さて続きです。まずは根本的な帰属の誤りで出てきたジョーンズ(Edward Ellsworth "Ned" Jones,1926.8.11-1993.7.30)とデイビス(Keith E. Davis,?-?)の対応推論モデル(correspondent inference model)です。ジョーンズとデイビスは、行動の原因を内的に帰属するかどうかは対応性(correspondence)が決め手になると考えたそうです。対応性というのは、行為者の属性と行為を結びつける論理的必然性の事のようです。対応性を規定する要因としては、外的圧力の有無、非共通効果の数、社会的望ましさの3つがあるそうです。外的圧力の有無というのは強制されたり役割期待に基づく場合は対応性が低くなるというもの。非共通効果の数というのはその行為をすると他では得られない特別の効果が多く期待される場合は対応性が低くなるというもの。社会的望ましさというのはその行為が社会的規範に合ったものならば対応性が低くなるというもののようです(参照)。

 さて、初期の帰属理論では原因帰属をした後に特性の推論がなされると考えられていたようです。最近では対応バイアス(Correspondence bias)という命名者であるギルバート(Daniel Todd Gilbert,1957.11.5-)の自動的特性推論(spontaneous trait inference)(ギルバートの3段階モデル)のように行動の観察から(原因帰属を介さず)自動的に特性が推論されるという考え方が有力になっているそうです(参照参照)。ギルバートの3段階モデル(参照)ではまず、その行動が何であったかをカテゴリ化する同定(identification)が行われ、次に自動的な特性の帰属が行われ、最後に環境要因の考慮によって修正されるという3段階なのだそうです(参照参照)。

 昨日書いたTwitterの返信(reply)ですが、送ってきたアカウントが凍結されたようです。Twitter社は対応早いですね。パワハラ、セクハラ、いじめに虐待等、この世は告発したい事に溢れています。ネットで書くとこのようにアカウントが凍結される恐れがありますし、最悪で名誉毀損で刑事告発されたり民事訴訟を起こされて損害賠償を支払う羽目になります。そういった事は法的に定められた方法で行った方が良いと思います。虐待の場合は都道府県や市町村の通報窓口に相談しましょう。虐待の内容を動画や音声で記録していれば良いのですが、そうでなくてもされた事と日時をメモしておくと動いてくれやすいようです。


2020年11月17日(火)[帰属理論と自己責任論(6)~その他(上)]

 年末調整を出せと事務所からのお達しがありました。証明書類を事務所に置いていたので取りに行き、何の気なしにArrows Tab Q506/MEの電源を入れると、大量のアップデートが落ちてきました。これで終わったと思ったら、今度はWindows10のバージョン20H2のインストール準備が出来ましたよとの通知。バージョン2004というのがあったらしいのですが、入っているのはバージョン1909。何やら空き領域が10GB必要ですよと中止になりましたが、早いとこ空き領域を作らないといけません。

 帰属理論について調べた際に出てきた事を色々メモっておきます。まずはベム(Daryl J. Bem,1938.6.10-)の自己知覚理論(self-perception theory)。自分の行動や行動が起こした状態を手掛かりにして、人は自分の内的状態を推測する事が多いとベムは唱えました。これを情動の錯誤帰属と言うそうです。例としては不安や恐怖のドキドキを恋愛感情だと思ってしまう吊り橋効果が挙げられます(参照)。ちなみに自己知覚理論は、認知的不協和を立証するフェスティンガー(Leon Festinger, 1919.5.8-1989.2.11)とカールスミス(James Merrill Carlsmith,1936.4.12-1984.4.19)の1ドルの報酬実験の経験主義的な部分への反論として提唱された背景があるそうです(参照)。

 次に因果スキーマモデル(causal schema model)です。これは帰属理論の提唱者ハイダー(Fritz Heider, 1896.2.19-1988.1.2)が導入した概念をイスラエルの心理学者エイモス・トベルスキー(Amos Nathan Tversky,1937.3.16-1996.6.2)とアメリカの心理学者・行動経済学者ダニエル・カーネマン(Daniel Kahneman,1934.3.5-)が詳細に作り上げたもののようです(参照)。Google翻訳先生に頼ったので間違ってるかもしれません。これは、以前に経験した似たような経験から行動の原因についてのスキーマを既に持っていて、そのスキーマで帰属を決定しているというものです。これには、いくつかの原因がすべて必要だという複合必要因果図式と、いくつかの原因のどれかが必要だという複合十分因果図式があるそうです(参照)。

 Twitterに返信(reply)が付いていました。送信者と受信者の両方をフォロー(follow)している人のタイムラインと送信者のプロフィールページに表示されるらしいです。一方でリツイート(Retweet)だと自分のフォロワー(follower)のタイムラインまで表示されるらしいです。肝心の内容については明日書きます。


2020年11月16日(月)[帰属理論と自己責任論(5)~根本的な帰属の誤り]

 SNSで知人が、なぜQアノン(QAnon・参照)が信じられてしまうのか問題提起していました。ここ数十年で世界は劇的に変わりました。(恵まれた人も含む)多くの人が取りこぼされたと感じ、そうでない人々もいつ取りこぼされるかという不安と直面しています。自分のせいではないと取りこぼされたと感じる人々は思いますが、「公平な」自由競争のせいにしてしまうと、自分は無能であるという事になってしまいます。どこかでズルをしているやつがいるというのが一番受け入れやすいストーリーなのです。旧来の「弱者」にしか興味を示さないように見えるリベラルは格好の悪役です。Qアノンが主張している児童売春組織疑惑に関しては、日本でも似たような事例がありました(参照)。根本的にはメディア等への不信もあるのでしょう。

 さて今日は、根本的な帰属の誤り(Fundamental attribution error)とか基本的帰属錯誤とか基本的な帰属の錯誤とか基本的な帰属のエラーとか対応バイアス(Correspondence bias)とか呼ばれている物について調べます。これは、「個人の行動を説明するにあたって、気質的または個性的な面を重視しすぎて、状況的な面を軽視しすぎる傾向」の事です。これは、ジョーンズ(Edward Ellsworth "Ned" Jones,1926.8.11-1993.7.30)とハリス(Victor A. Harris,?-)の実験を元にロス(Lee David Ross,1942-)がFundamental attribution errorと名付けた物なのだそうで、後に同じ事をギルバート(Daniel Todd Gilbert,1957.11.5-)がCorrespondence biasと呼んだという事のようです(参照参照参照)。

 ところがこれは他者に関してだけのようで、自分自身の行動に関しては個人的な要因ではなく状況的な要因を原因だと考えがちなのだそうです。この他者と自己の行動に関する原因帰属の違いを行為者-観察者バイアス(Actor-Observer bias)或いは行為者と観察者の帰属の違い(Actor-observer differences)(Actor-observer asymmetry)と呼んでいます。観察者効果(observer effect)ではありません(参照参照参照)。これは、先程のジョーンズとニズベット(Richard Eugene Nisbett,1941.6.1-)が言い出したようです。理由としては2つほど考えられているようです。一つ目は行為者は自分のそれまでの行動や状況をよく知っているために状況に帰属させてしまいますが、観察者はそれらの情報を持っていないために行為者に帰属させがちであるという情報の違い。二つ目は行為者は自分の行動を客観視できないが観察者はできるという視点(attention)の違いです(参照)。

 職場で切り捨て御免!2を流していました。今日は第21話の女を漁る凶悪の牙(参照)というワクワクする題名が付いています。初っ端から若い女性が猿轡を噛まされています。その後は見ていないので分かりませんが、ドキドキするオープニングです。検索してみると、猿轡の女性はおしの役の小林伊津子さんという方のようです(参照)。ちなみにこういうシチュエーションをDID(Damsels in Distress)と呼ぶそうです。乙女の受難という意味だそうで、「被害者が悪者にさらわれ、縛られたうえに猿轡をされ監禁されている、といったシチュエーションを指す(参照)」そうです。性的表現に制限があることから編み出された表現のようですが、結局はそれもエロチックになってしまう。皮肉なことです。


2020年11月15日(日)[帰属理論と自己責任論(4)~ケリーの共変原理、割引原理、割増原理]

 今日はお仕事でした。町内会で駐輪場整理があり、昨日「町内会は駐輪場整理をする権限はない」とか「自転車を勝手に動かすのは窃盗だ」とか「自転車を整理しろというのは強要罪だ」とか怪文書が回っていたので気になっていたのですが、無事行ったようです。

 アメリカの社会心理学者ハロルド・ケリー(Harold Harding Kelley,1921.2.16-2003.1.29)は原因帰属の原理として、共変原理、割引原理、割増原理というのを唱えたそうです。共変原理とは共変モデル(ANOVAモデル・covariance model)で使われる原理なのだそうです。共変モデルでは実体(行為の対象)、人(行為の主体)、時/様態(状況)の3要因で検討されるそうです。その際用いられる基準が、ある人のある対象に対する反応はどのような状況でも変わらないかという一貫性(consistency)、その反応は他の刺激事象と区別しているかという弁別性(distinctiveness)、その反応は他の人々と一致しているかという合意性(consensus)の3つだそうです。一貫性、弁別性、合意性の3つ共高い場合、反応の原因は実体(対象)に帰属される(外的帰属)そうです。合意性と弁別性が低く、一貫性のみ高い場合、人(行為者)に帰属される(内的帰属)そうです(参照参照)。

 割引原理というのは、「結果に対する、ある原因の役割は、他にももっともらしい原因が存在する時には割引かれる」という原理だそうです(参照)。

 割増原理とは、「結果に対して、促進要因のみが存在する場合よりも、もっともらしい抑制要因と促進要因の両方が存在する場合の方が、促進的要因の役割はより大きい(割増す)と判断される」という原理だそうです(参照)。


2020年11月14日(土)[帰属理論と自己責任論(3)~ワイナーの原因帰属理論]

 知人に薦められて雨瀬シオリさんのここは今から倫理ですという漫画を読んでみました。高校の倫理社会の授業クラスのお話なのですが、倫理を選択したのに希望者不足で政治経済に回された僕には興味深い内容でした。当時から役に立たない学問が僕は好きなのだなとちょっと思いました。当時の教師は僕に、「文学部に行って出版社に勤めると思っていた」と言っていましたが、僕より僕の性格を理解していたのだなと思います。今日は実家に書類を持っていったついでに立花高校(参照)に行ってきました。一人ひとりに寄り添う教育が為されていると評判の同校ですが、実際はどうなのか知りたかったのが理由の一つです。ほっとスペースたちばなという多目的スペースのリニューアル内覧会でした。キャリアワーク立花(参照)だと勘違いしてきたのは内緒です。一人ひとりに寄り添う教育が為されても、一人ひとりに寄り添わない社会に出るのでは意味がないのではないか。そんな事を思いました。内覧会は思っていたのと違いましたが、手掛かりは掴めました。

 さて、本題です。ロッター(Julian B. Rotter,1916.10.22-2014.1.6)の統制の所在(locus of control)の他に安定性(安定/不安定)という次元を加えたものが、ベルナルド・ワイナー(Bernard Weiner,1935-)の原因帰属理論です。原因帰属は内部統制-安定(才能など)、内部統制-不安定(努力など)、外部統制-安定(課題の難しさなど)、外部統制-不安定(運など)の4つに分けられるというわけです(参照)。

 原因帰属理論は教育心理学では必ず学ぶものです。児童生徒が勉強しないと困るので、内部統制で不安定なものに原因帰属させるのが望ましいとされています。つまり努力です(参照)。これはややもすると結果の良し悪しの原因をすべて努力の有無に求めてしまいかねません。努力すればなんとかなるというのは、とても美しい考え方です。しかし多くの人は挫折し、努力だけでは解決しないものもあると知ります。でもなぜか、他人にはそれを求めてしまいがちです。それが自己責任論に繋がるのでしょう。

 ついでに途中で鬼滅の刃のカフェオレ(参照)を買いました。職場の近くのダイドードリンコの自販機でいつもMコーヒーを飲んでいたのですが、ああこれをカフェオレにしたら鬼滅の刃じゃね?と思ってしまったのが運の尽き。栗花落カナヲ9、竈門炭治郎7、胡蝶しのぶ5、珠世3、我妻善逸2、嘴平伊之助2、甘露寺蜜璃2、竈門禰豆子0とどうやら種類が片寄っているようで深みにはまってしまいました(30本も買っていたと知り、ちょっと驚いています。いやラテマネー侮れんわ)。スーパーでも売っているので行く度に探していたのですが、ようやく揃いました。


2020年11月13日(金)[帰属理論と自己責任論(2)~ロッターの統制の所在]

 今日は時間があったので、事務所と日頃行けない現場に行きました。移動中、渋滞している道の路肩兼歩道を自転車が走っていました。とにかく自分が先に進めれば良いという感じで、前方から歩行者が来てもお構い無し。歩行者や自動車が避けていたので辛うじて事故になっていない状況でした。世の中の縮図なんでしょうかね。

 ロッター(Julian B. Rotter,1916.10.22-2014.1.6)は行動や評価の原因を行為者のどこに求めるのかという概念を統制の所在(locus of control)と呼びました(参照)。そしてその所在を、内部統制(internal locus of control)と外部統制(external locus of control)の2つに分けました(参照)。統制は学習における強化が基礎となっているそうで、内的統制というのは「自分の能力や技能によって強化が統制されているという信念」なのだそうで、外的統制は「運や他者などの外部要因によって強化が統制されているという信念」との事です(参照)。

 色々見てみたのですが、昨日のハイダー(Fritz Heider, 1896.2.19-1988.1.2)との違いがよく分かりませんでした。ロッターは「自分の成功や失敗の原因を自分自身に求め、その成功や失敗をコントロールできると考える傾向を測るロッターI-Eスケールなど各種テストを考案(参照)」したそうなので、原因を内的に求める事とコントロールできると考える傾向を関連付けたという事なのでしょうか。ロッターは社会学習論の中で統制の所在を論じていたっぽい(参照)ので、その辺りが教育心理学でよく扱われる理由なのかもしれません。ロッターはベルナルド・ワイナー(Bernard Weiner,1935-)と共に原因帰属理論の提唱者として紹介されていたりする(参照)ので、そちらとも近いのでしょう。

 東京大学名誉教授で社会学者の上野千鶴子さん(1948.7.12-)が「妊娠中絶件数は2018年で約16万件にも上ってい」て、同年に体外受精で生まれた子どもの5万6979人より多い事を指摘していました。更に上野さんは年齢層で見ると、20代前半が特に多いためこの子らに生まれてもらうほうが少子化対策になると話しています(参照)。それはもちろんその通りなのでしょうが、処方箋として若い女性の経済状況を改善するというのは単純に言い過ぎであると思います。今日町内会の掲示板で読んだのですが、福岡市は他地域からの流入によって若者の人口は多いものの合計特殊出生率は低いという「生まれない街」なのだそうです(参照)。若者が多いからと油断するのではなく、紋切り型でない総合的俯瞰的な政策が求められます。夜近所の公園で子どもが遊んでいたので話をして帰って貰いましたが、こういう時に陰で文句を言うか怒鳴るだけでキチンと話をする大人が居なさすぎると思います。モースさん(Edward Sylvester Morse,1838.6.18-1925.12.20)は「世界中で日本ほど、子供が親切に取り扱われ、そして子供の為に深い注意が払われる国はない。」と評し、イザベラ・バードさん(Isabella Lucy Bird,1831.10.15-1904.10.7)は「私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々を見たことがない。」と書いています(参照)が、現代の日本人はそうではないのでしょう。ちなみにもっと遡ってフロイスさん(Luis Frois,1532-1597.7.8)は日本の女性に関して「日本の女性はあまり純潔を重んじない。」、「日本では各々が自分の分け前を所有しており、時々妻が高利で夫に貸し付けている。」、「日本では望みのままに幾度でも離別する。そして女性たちは、それによって名誉も結婚する資格も失わない。」、「日本の婦人は夫に知らさず自由に行きたいところに行く。」と書いていた(参照)らしいので、そういう風に戻れば良いのかもしれません。ちなみにモースさんは日本には「貧乏人は存在するが、貧困なるものは存在しない」と書いている(参照)そうなので、僕らも明るく貧乏に生きるのが良いのかもしれません。


2020年11月12日(木)[帰属理論と自己責任論(1)~ハイダーの帰属理論]

 北海道でのCOVID-19(Novel Coronavirus disease 2019)感染確認数がかなり増加しているらしく、北海道をGo To トラベル(参照)対象から外そうという話も出ています。そんな中、お笑い芸人みたいな人達が「Go To トラベルは北海道~♪」と言っているCM(参照)が流れていました。サイトを見るとTEAM NACSという人たち(参照)らしいです。関東の方のお洒落なFM局のパーソナリティー集団かと思ったら、それはNACK5(参照)。北海道の演劇集団らしいです(参照)。劇団ではないのか。よく分かりません。

 SNSで原因帰属のバイアスについての記事(参照)を読みました。他人の行動の原因を内的要因に、自分の行動の原因を外的要因に帰属させるバイアスがあるという説です。

 因果関係の原因をどこに求めるのかという帰属理論(Attribution theories)は教育心理学でもよく扱われており、心理学が専門でなくても教員免許を取った人なら必ず知っていると思われる理論です。ゲシュタルト心理学者のフリッツ・ハイダー(Fritz Heider, 1896.2.19-1988.1.2)が最初に提唱し、行為者の内面に求める内的帰属と外部に求める外的帰属に分けました(参照)(参照)。この帰属理論と期待価値理論(expectancy-value theory)の中でアトキンソン(John William Atkinson ,1923.12.31-2003.10.27)が唱えたもの(atkinson model)を統合したのが原因帰属理論なのだそうです(参照)。

 今日は朝から排便処理でしたが、眠れましたし処理的にはラクだったので助かりました。夕方に区役所の出張所に行きました。書類がすぐに出てラクでした。


2020年11月11日(水)[]

 一般企業では執行役員クラスの人と言い合いをしてしまいました。これも一般企業で言う顧客の面前でです。相手の意図は分かるし賛同するのですが、方法に異議があったもので熱くなってしまいました。もっと落ち着いて合意形成しないといけないと思います。まあヒラですからそこまで考える必要はないのでしょうが、一般的にはヒラが忖度することになっているので苦しいところです。

 九州に現存する唯一のストリップ劇場であるA級小倉劇場(参照)が閉館するというニュース(参照)が出ていました。ちょっと検索しただけで、九州にはA級小倉劇場(北九州市 DX博多系列)、東洋ショー劇場(北九州市 閉館)、博多ロックハリウッド(福岡市 2007年閉館 ロック座系列)、DX博多(福岡市 1993年閉館)、博多東洋ショー劇場(福岡市 1990年代後半閉館)、博多ハリウッド劇場(福岡市 1990年代後半閉館)、大博劇場(福岡市 閉館)、川丈劇場(福岡市 閉館)、博多劇場(福岡市 閉館)、博多駅前ミュージック(福岡市 閉館)、A級別府劇場(別府市 2009年閉館)、DXさが(佐賀市 閉館)、嬉野関西ショー劇場(嬉野市 閉館)、ヌードシアターUFO(熊本市 閉館)、東洋ショー劇場(熊本市 閉館)、東洋ショー劇場(菊池市 閉館)、国際ミュージック(鹿児島市 2003年閉館)、スターミュージック(鹿児島市 1996年閉館)、東洋ショー劇場(鹿児島市 閉館)、シアター那覇(那覇市 閉館)と沢山のストリップ劇場があったらしい(参照参照参照参照参照参照)と沢山のストリップ劇場があったようですが、これで絶滅するという事のようです。

 福岡県はストリップの帝王と呼ばれた方を輩出した県だそうです(参照)。この方は楽屋にヒモの出入りを禁止し、ヤクザに対するみかじめ料の支払いを拒否した事によって「ストリップ業界とそこで働く踊り子たちを反社会勢力による搾取から」解放したそうで(参照)。一方で「性器の露出はもちろん、客を舞台に上げて本番行為に及ぶ『まな板ショー』や劇場内の個室での性的サービス」等の過激なサービスを日本全国に広げた方(参照)なのだそうで、現在の相次ぐ閉鎖はそういうマナ板ショーや個室の規制が一因という説もあるようです(参照)。過激なサービスがなければ急激な衰退は避けられたのかもしれませんが、もっと早く衰退していたのかもしれません。

 ちなみに、九州の成人映画館は駅前パレス映劇(福岡市)、駅前ロマン(福岡市)、小倉名画座1(北九州市)、小倉名画座2(北九州市)、別府南映劇場(元別府ニュー南映 別府市)、桃劇場(元桃天劇場 熊本市)、首里劇場(那覇市)が現存する(参照)ようです。とエロネタで書いてしまったので、鈴木宏昭 認知バイアス 2020(参照)を読みたいと書いて〆ます。


2020年11月10日(火)[]

 勤めている団体の一部事業所では、10年ほど前から会議にパソコンを持ち込む人が出てきました。何だかIT企業のようですがカッコだけで収入は雲泥の差です。データ提示のために持ってくる人もいるのでしょうが、多くは議事録を書くためです。そんな事自分には出来んなと思っていましたが、今日初めてやってみました。無茶苦茶ラクです。

 そもそも団体で最も古くからキーボードを使っていた人間であろうと思いますし、他の人にできて自分にできないわけないのでしょうが、自分にはできないと懐疑的でした。やってみるもんです。どれもこれもどこにも持って行けるARROWS TAB Q506MEとBluetoothキーボードのお陰です。まあ何度かBluetoothが切れて繋ぎ直しましたが、それだけで済んだのは意外でした。

 steam版SimCity4をしていますが、やはりキーボードとマウスは必須です。フルスクリーンで動きやがりますので、仮想タッチパネルや仮想キーボードが使えないからです。幸いQ506MEにはUSBソケットが2つ付いているので2つ繋げられます。でもまあ折角なのでBluetoothマウスとキーボードで試してみました。一度Bluetoothが切れたのでどうしようかと思いましたが、タブレットのWindowsボタンを押すとデスクトップ画面に切り替わってスタートメニューが展開されたので事なきを得ました。

 今日は泊まり明けでの会議を済ませた後に予防接種だったので気忙しい1日でした。明日は会議後の泊まりです。あまり変わらん(^_^;)


2020年11月9日(月)[]

 金曜休みで土日が仕事でした。つまり僕にとっては今日は水曜日です(?)。土日になぜか元ダイエーのイオン3店舗に行く機会がありました。笹丘と大橋と野芥です。いずれも以前はイートインコーナーがあってよく利用していました。最近は夜間閉鎖しているのであまり利用する機会がありません。消費税軽減税率もあって利用する人も減っているようにも思います。笹丘はイートインコーナーを廃止していました。大橋はほぼそのままでした。野芥は移動してコンセントがなくなっていました。

 土曜日のドラえもんの件ですが、ユクスエカメラというネタでした。被写体の未来の姿が写るカメラの話です。恋人がどのように劣化するか知りたいという下衆な男性が原作には出ていました。ところが現行アニメ版では自分が彼女に相応しいのか自分の将来の姿が知りたいという自責バリバリの謙虚な日本人好みの男性が出てきます。

 原作版では加齢でふくよかになった未来の彼女を見て別れるだの下衆が言います。そこでのび太が頭頂部が軽くなった下衆本人の未来写真を見せるというオチを付けていました。一方でアニメ版では同じように彼女の未来図を提示しましたが、写真は出てきません。恐らくこれは太った女性への配慮だと思います。でも、禿げた男性への配慮は不要なのでしょうか?

 結局政治的な正しさというのは、如何にクレームを防止するかというリスクヘッジに過ぎないのでしょう。だからこそ、政治的な正しさの胡散臭さは消えないのだと思います。


2020年11月8日(日)[]

 一般社団法人 全国心理業連合会(参照)というものがあるのを知りました。プロフェッショナル心理カウンセラーという資格を認定しているようです。心理学関連の資格としては、臨床心理士(参照)が最もメジャーであると思いますが、国家資格の公認心理師(参照)が登場してその地位を脅かしつつあります。ですが公認心理師は名称独占資格であり業務独占資格ではないので、他の資格であっても(無資格であっても)生き残る余地はあるわけです。カウンセリングは生き残る余地の一つです。診療報酬の問題(参照)がありますので医療現場では難しいでしょうが、普通にカウンセリングをやるのであれば問題ありません。そのため、プロフェッショナル心理カウンセラーだけでなく他のカウンセラー資格も存在します。

 一番メジャーなのは、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が認定する産業カウンセラー(参照)でしょうか。他にも一般財団法人日本能力開発推進協会が認定するメンタル心理カウンセラー(参照)やその上級資格として上級心理カウンセラー(参照)なんてのもあるようです。また、特別民間法人中央労働災害防止協会が認定する公的資格である心理相談員(参照)というのもあるそうです。

 共依存(Co-dependency)について調べていたら、イネイブラー(enabler)という言葉が出てきました。元々助ける人みたいな意味らしいのですが、イネーブリングというのが「依存症者を手助けすることでかえって依存症の回復を遅らせてしまう周囲の人間の行為(参照)」らしいです(参照参照)。

 元オウム真理教広報部長でひかりの輪代表の上祐史浩さん(1962.12.17-)が、アメリカ大統領選挙について興味深い論考をされていました(参照)。上祐さんによると、陰謀論を流布すると儲かるが、否定しても得しないのだそうです。陰謀論は面白く、否定論は退屈だと指摘しています。そして陰謀論の一番の影響は世界を二分してしまう事だと上祐さんは指摘しています。陰謀論を信じる者と嫌悪する者は鋭く対立し、互いに攻撃し合います。何故ならば「悪(陰謀論者にとっての否定論者または否定論者にとっての陰謀論者)」への攻撃は気持ち良いからだそうです(参照)。「カッターナイフを所持していたために銃刀法違反、職務質問から逃げようとして公務執行妨害、マンションや東京ドームでのビラ配布で建造物侵入、ホテルの宿泊者名簿に偽名を記入したことによる旅館業法違反容疑、自動車の移転登録をしなかったために道路運送車両法違反容疑(参照)」、「図書館の本の返し忘れ(参照)」等々の微罪逮捕を受けた経験は流石に重いと感じました。4年前に僕らはアメリカでとんでもない事が起こったと驚愕しましたが、4年後にはオバマさん(Barack Hussein Obama Ⅱ,1961.8.4-)の最高得票よりもトランプさん(Donald John Trump,1946.6.14-)が得票してしまう(バイデンさん(Joseph Robinette Biden, Jr.,1942.11.20-)はそれ以上に得票している見込みですが)という事態になっています。なぜそんなに支持され、嫌われているのかを真剣に考えないといけないのではないでしょうか。


2020年11月7日(土)[]

 今日明日と朝から仕事ですが、破産の弁護士費用が数百万円掛かったという話になりました。お金がないと破産できないのだそうです。弁護士と言えば先日あった職場の研修会の講師が弁護士だったそうです。「え?何の研修ですか?借金の踏み倒し方?」「障害者虐待らしいですよ」「バレない虐待の仕方とかですかね?」と謎だらけでした(多分逆でしょうが)。

 さて、逃避のためのSimCityですが、調べてみるとWindows10ではSimCity2000の続編のSimCity3000すら動かない(参照参照参照)らしいです。いや確かに古いゲームですからね。SimCity4すらもCD版だと起動しない(参照)そうですが、steamでダウンロード版が80%OFFで380円でした。こちらも以前見たoriginのSimCity2000同様に日本語非対応版です。権利関係とかで問題があるんでしょうか。steam版はWindows10では起動できないという報告もあります(参照)が、origin版は普通に2000円(参照)なので、とりあえずsteam版を試そうと思います。

 職場でテレビを流していたら、ディープインパクトが流れていました。なんか影が薄い映画だなと思ったら、似たような内容のアルマゲドンと数ヶ月違いの公開だったそうです(参照)。娘を愛するロックスターの魂の歌声には敵いません。夕方にはドラえもんを見ましたが、あまりに政治的に正しく改変されていてちょっと怖くなりました。そりゃ若者がみんな優しくて真面目なはずだわ。

 帰りに九州唯一のドムドム(参照)に寄ってコロッケバーガーを食べてみました。東海地方では絶滅したらしいのですが、末永く頑張って頂きたいものです。


2020年11月6日(金)[]

 11月に精神的に崩れると知人に指摘された事があります。確かに精神的にきつい感じになってきたと思います。SimCity2000とSimCity3000とSimCity4のCDが見つからない(多分実家の物置スペースに押し込まれている)のにSimCity2000の攻略サイト(参照)を読みました。これは適応機制(adjustment mechanism(防衛機制(defence mechanism)))の逃避(escape)ですかねえ。

 アメリカ大統領選挙の結果について、「肉屋を支持する豚」という言葉を使って考えている記事(参照)を読みました。誰が「肉屋を支持する豚」なのかは事実関係を精査しないといけないと思いましたが、興味深い記事です。NHKのアメリカ大統領選挙特集を読んでいると、ポール・ブレアさんという方が「アメリカ社会で政治的分断が進んだ結果、ニッチな政策課題の重要性が増している。5000~1万票で勝敗が決まる接戦州では、勝敗のカギにすらなっている」と語っていました(参照)。具体的には電子タバコ規制が当落を左右するかもという事でした。分断が進んでいるのはアメリカだけではなく、「今の日本で、もう一度男に生まれたいなんて言えるのは、勝ち組だけですよ。僕は、男に生まれてよかったと思ったことは一度もありません。ありとあらゆる場面で、差別され、苦しんできました。でも、(男性こそ差別されているとは)絶対に言えない。言っちゃいけないんです」という愚痴の載った記事(参照)に、負け組なのは自己責任だ的なコメントが沢山付いているのを見ました。会員制記事なので全文読めなかったので分かりませんが、何だか共感性が急速に失われている感じがします。

 SNSの広告で、「そうやって男性性欲が検証され、研究され、それに伴う認知や行動の歪みがマネジメントされ、男性自身の苦しみが解消されれば、男性はより生産的で合理的な個人へ、より正しい個人へと生まれ変われるだろう。すべての男性が、女性や子どもからみても安心できる男性、迷惑や脅威や不快感を与えない男性になるとしたら、それはハーモニーにみちた、すばらしい新世界ではないだろうか。(参照)」という惹句を見ました。筆者の考え方を批判するコメントがたくさん付いています。当の記事を読んでみると、そういった未来が有りうるかもしれないという内容で、単純に可能性を述べたもので僕としては皮肉としか取れない感じでした。元になったというツイートには、「将来のため、生産性のため、健康のためなら、ホモ・サピエンス元来の行動遺伝学的・進化心理学的な性質も現代社会にあわせて『疾患』『障害』とみなし治療や管理の対象にして良いって理路で考えるなら、認知や行動に影響を与える男性性欲、特に思春期前半の性欲が医療的介入になることに不思議はない。(参照)」と書かれていました。そうした未来もありうると書いているだけで、それを是認している訳ではありません。更に言うと懸念しているわけでもありませんが、ブログ版の文脈的にはどちらかと言うと懸念なのかなと僕は受け止めます(現国の試験問題であれば懸念していると書いたら不正解になるでしょうが)。

 数年前までは、匿名掲示板に皮肉を書いても嘘を書いても、誰かが皮肉や嘘だと分かってツッコんでくれていました。今では本気に取られる事がしばしばです。格差社会等によって分断が進むと同時に多様化が進み、どんな意見も存在しうるようになりました。以前はポリティカル・コレクトネス(political correctness)に反していたら多分皮肉だなと思えましたが、現在はポリコレの行き過ぎも指摘されているので万能ではありません。それでいて失言は執拗に叩かれるので、皮肉を言う勇気がある人も減りました。残ったのは狂信者と炎上商法で、確かに叩くか無視するかしかないのかもしれません。(会員制記事の無料部分だけを読んでコメントにコメントする自分も含めて、)色々な意味で余裕のない社会になってしまって、ヒューリスティックス(heuristics)を多用しなければならなくなっているという事なのでしょうか。


2020年11月5日(木)[]

 アメリカ大統領選挙は予想(参照)を(多分)外してしまいました。今回は隠れトランプ補正みたいなのがあったという噂もありますが、どういう理論なのか分かりません。今回のアメリカ大統領選挙は両陣営のCOVID-19(Novel Coronavirus disease 2019)対策が対照的なのも話題でした。それが選挙活動の違いに現れていたと報道されていました。

 そんな中、茨城県つくば市議会議員選挙での一風変わった選挙活動が報じられていました(参照)。ネットでの活動とゴミ拾いで4218票を獲得して3位で当選した無所属新人の川久保皆実さん(参照)です。通常の選挙活動をせずに挑戦する人は結構いますが、当選する人はあまりいません。ネットを使う人もいますが、ネットでの情報に如何に誘導するかが鍵になります。パフォーマンス的な活動や変わったポスターを使う人もいますが、多くはふざけていると思われて検索させるまで漕ぎ着けません。演説会で目立つ事だけ考えて生徒会役員に当選した事がありますが、真面目な人だと思われつつ目立たないといけないのが大人の選挙の難しい所です(探せば外の方法で当選した人もいるかもしれませんが、あまり報道されていませんね)。

 以前、古賀市議会議員選挙、福岡県議会議員選挙、福岡市議会議員選挙の手伝いをしたことがありますが、みんな政党の推薦をもらい、普通の選挙活動をしていてガッカリしました。調べてみるとつくば市議選には自由民主党、公明党、日本共産党以外は出しておらず最下位当選は1771票のようなので(参照)、前回参議院選挙で1771票以上取った立憲民主党(14,293.003)、日本維新の会(6,542.320)、れいわ新選組(5,192.162)、国民民主党(4,363.550)、NHKから国民を守る党(2,186.000)(参照)のいずれかから公認や推薦を貰えば楽に戦えたでしょう。所謂「リベラル」系の政党は女性を立てるのに積極的ですし、弁護士で東大卒で子育てしている母親と来たら国政まで狙えるかもしれません。でもそんな政治にはみんな飽き飽きしているわけです(ちなみにこのつくば市議選の投票率も前回より低下しています)。まあ次回は政治活動がそのまま選挙活動になるわけで、どれだけ実績が残せるかですよね。

 どうやら朝の暴れん坊将軍は終わって長七郎天下御免が始まったようです。ちなみに長七郎江戸日記ではありません。若山弦蔵さん(1932.9.27-)の声を聴くのは当分難しいようです。


2020年11月4日(水)[]

 今日は職場で時代劇を流していたら、そこそこエッチなシーンがありました。由美かおるさん(1950.11.12-)の入浴レベルです。

 調べてみると、志麻いづみさん(1953.1.23-)という女優らしく(参照)、日活ロマンポルノ出身の方なのだそうです(参照)。

 映画では脱いでる方が時代劇でセクシー系の役をするってのは、由美かおるさんと同じパターンなのでしょうか。流石に家族揃って見る昭和の時代劇でヌードは出さんかと思ったら、コント番組とか二時間ドラマとかで普通に乳房が出ていたような記憶があります。

 なんでなんだろう。


2020年11月3日(火)[]

 久し振りに若山弦蔵さん(1932.9.27-)の声を聴きたいと思っていたのに、なぜか今朝は暴れん坊将軍をやってませんでした。今日は祝日だったみたいですね。

 今日は職場の買い物が多かったです。米と卵と醤油を歩きで運ぶのは危なそうだったので、原付で行きました。卵は気を使います。卵の宅配とかないんですかね。単価安いから無理かな。

 ネットで実父を探して会ったという記事(参照)を読みました。自分もデリカシーないので、ここに出てくるお父さんの気持ちがよく分かります。ある意味正直なのだと言い訳をしておきますが、正直であればこそ「怒る」、「妬む」、「愚痴る」という三毒に気付けるのではないかと思ったりしました(参照)。素で正直なら逆に意識していない可能性も高いですが。

 テレビのお笑い番組を見ていると、アンタッチャブルというグループが漫才をしていました。体の節々が痛くなるほど笑ってしまいました。しばらくして外に出ると、久し振りに流星を見ました。あんなに笑ったのも流星を見たのも何年ぶりだったでしょう。


2020年11月2日(月)[]

 所謂「大阪都構想」の賛否を問う住民投票が大阪「市」で行われ、僅差で大阪市の存続が決まったそうです。

 今朝の読売新聞には投資が分散して国際競争力が削がれるのを懸念していたという趣旨の東京都関係者のコメントも出ていました。これは東京への集中投資が国際競争力を増して国全体のためになるという理論なのでしょう。なんとなく戦艦大和を作れば勝てるというのに似ていると感じます(最終的には沖縄で砲台にしようという構想は、イージスアショアを先取りした発想だと思ったりします)。

 大阪都構想は僕にとっては同じ穴の狢に見えます。集中投資先を1つでなく2つにしろと言っているだけに聞こえるのです。言わば、大和だけでなく戦艦武蔵も作らないといけないと言っているだけに聞こえます。同じ穴の狢であれば1つの方が無駄がないのではないでしょうか。

 そもそも集中投資されるという保証はどこにもありません。東京と同列になって同じように集中投資されるのではないかという誤解はそのまま放置されていた気がします(地方に比べると関西圏は、元々投資されている方だと思いますし)。構想自体は大阪府と大阪市の二重行政を排して行政改革をするという趣旨なのでしょう。でも、市町村区があって都道府県があるという形は日本全国どこでも大阪都構想でも変わりません。結局何の意味があったのか一般人に分かりにくかったという事だったのでしょうか。


2020年11月1日(日)[]

 午前中、鬼滅の刃SL(参照)を見にいきました。駅や撮影スポットは混雑しそうだったので、博多駅近くの公園に行きました。知り合いの家が近いので、ドッキドキです。

 2時間近く前から待機していましたが、1時間前辺りから徐々に人が集まってきます。いつもの撮影より女性が多いです。子ども連れもいます。

 途中からJR九州アプリ(参照)の運行情報(参照)で接近を確認していましたが、竹下駅通過辺りから黒煙が見え始めました。築堤に登る坂があったためでしょうか。その後は煙は薄まり、思ったよりも静かに通過していきました。

 とりあえず鬼滅の刃を読んでみましたが、キャラクターが多すぎて年寄りが一気読みするのは難しそうです。内閣総理大臣の菅義偉さん(1948.12.6-)が鬼舞辻無惨に似ているという記事(参照)が話題になっていますが、似ているのは菅さん個人の考え方ではなく、「優秀な人間は他人を犠牲にして生きる権利がある」という現代社会の通奏低音ではないでしょうか。成功は一人の成果ではなく、多くの人々の協力や犠牲のもとに成り立っているというのが僕がこの作品に感じた主題です。と言いつつ、強くないとダメよというメッセージも感じましたけども(^_^;)。でもその辺って、割りと良くあるものではないかと思います。特に鬼滅の刃だからって事ではないような気がします。


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